晴天アポカリプス 概説
西暦2080年。人類文明は科学技術の発展により黄金時代を迎えました。
世界中に大都市が築かれ、生存圏は星の外にまで広がり、人間と遜色ない思考や行動が可能なアンドロイドが生まれ、医学の発展により人類は「老い」すら克服していたのです。
しかし、そんな文明の絶頂期は、突如として終わりを迎えます。
2084年7月。地球上で様々な異常現象が同時多発的に発生し、ほんの数ヶ月間で文明は終焉を迎えました。「終末事変」と後に呼ばれるこの事件の原因や詳細については、未だ明らかになっていません。
ただひとつ確かなことは、多くの人間の予想を裏切り、あまりにもあっけなく世界が終わった。ということだけでしょう。
......... しかしながら、人類は滅亡していませんでした。
世界の終わりを予期していた人々が僅かながらも存在し、世界中にシェルターを建造していたのです。運良くそこに辿り着けた人々は、地表が安全になるまでの数十年間、地下で息を潜め続けました。
2100年代になり、シェルターの多くのロックダウンが解除されました。
地表に出た者たちが目にしたのは、滅びた文明と、それを覆う穏やかな夏の青空、白い雲、生い茂る緑。
終末事変の影響の残滓か、あるいは混乱の中で用いられた気象兵器の後遺症か。
地球全土は穏やかな初夏の気候に抱かれ、ただ静かで明るく、少し寂しい、そんな光景が広がっていたのでした。
さぁ、ようこそ!晴天アポカリプスの世界へ!
今や歴史を刻む時計は針を失い、人々は思い出を抱え、文明の黄昏の中で微睡んでいます。
好奇心のままにどこまでも世界を旅するのも、
失われた知識を再生するため廃墟を巡るのも、
組織の名のもとに陰謀と滅びに加担するのも、すべて本人の選択次第。
ひとつ、あなただけの物語を始めましょうか!