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こんにちは、黒羽イズミです。
只今、絶賛体育祭中です♪

私は今回、玉運び大会にエントリーしました。
フィールドに散らばるボールを一定時間内に自陣に多く運んだチームが勝利するという単純なゲームです。

自軍の色の玉なら2点。
敵軍の色の玉なら3点。
そして金色の玉なら5点となります。

玉を所持している相手には攻撃可能。
(ただし、怪我させない範囲で)
生徒個人の特殊能力、技能、装備等、使用可。
玉は味方にパス可能。
玉を未所持の相手に攻撃したら、−4点のペナルティ。

ルールは大体こんな感じです。
この学園には特殊能力とか持ってるコも多いので色々と怖いです。

なんか銃?ライフル?持ってるコもいるし…💧
魔法みたいなの使ってるコもちらほら。
私…死なないよね?💧

『それでは、白組VS赤組、第1試合開始です!』
開始の合図の銃砲が鳴る。
両軍の攻撃主戦隊が雄叫びを上げながら衝突していく中、私は気配を消しながら玉を回収していく。

私の作戦名『いのちだいじに』。
主戦場に赴いてはいけません。
私は普通の一般生徒。
アレに混じったら秒で死にます。

フィールドのあちこちで爆炎や雷撃、銃声や剣撃の音が鳴り響く。
…本当に死なないよね?💧

「イズミちゃん、お願いッ!」
声と共にこちらに金色の玉が飛んでくる。
パスだ。
私は慌ててそれを受け取り振り返ると、声の主は爆炎に呑まれていった。
「えええ……」
私の作戦名、強制変更。
『いのちだいじに(なかまをぎせいに)』

私は駆け出した。
もう振り返らない。
――だって敵軍の全員がこっち見てたもん。

「イズミちゃん、コレも頼む!…ぐふッ!」
また金色の玉だ。
私は玉を受け取り走るしかなかった。

「この金玉、誰にも渡さないッ!」

呪文

入力なし

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