自治都市ガゼフへの空爆 (ガゼフ事変)
自治都市ガゼフは、帝国内でも重要金属の産出が多くその取引を独占していた。
そのため強気の発言力で、帝国や他自治都市との軋轢や規律無視も珍しくなかった。
しかしその程度であれば帝国も静観していたが、隣国への帝国機密が漏洩した旨が内部告発により発覚した。
ガゼフからの明確な回答がなかったため、帝国は新型の超長距離攻撃による空爆を実施、ガゼフの防衛航空隊をアウトレンジで壊滅させた。
ガゼフの防衛航空隊には隣国の義勇軍も参加していたが、ガゼフ不利と認知したとたん反転、国境を越え逃走してしまった。
虎の子の防衛航空隊の7割をわずか3日で喪失した事実にガゼフは愕然とした。
都市長は側近とともに早々に国外逃亡し、代表を失ったガゼフは戦意喪失し降伏する。
ガゼフは自治権を剥奪され、都市運営は帝国管理下に置かれるようになった。
事実上、ガゼフ産出の重要金属採掘権も帝国が握ることになった。
この事件は帝国の陰謀論もあったが、隣国に懐柔されたガゼフ都市長の無能というのが本当の理由であるとされる。
都市長は、都市民も防衛軍も残して逃げたのだった。
帝国としても代表である都市長が、国外逃亡までするとは全く予想していなかった。
帝国主の女帝が思わず大笑いをしたと記録されている。
この事件は後に「ガゼフ事変」と表記されることとなる。
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