『ステータスメニュー』エリス・フォンティーヌの、誰にも言えない秘密が明らかに……なる？

2024/10/21

使用したAI ちちぷい生成機能

王女エリスの自室――

今日も、夕刻から始まる定例の《軍事会議》に出席する為に、部屋で準備をしていた彼女。
議題として、主に王国の警備体制はもちろんの事、近隣国まで繋がる路上整備など、軍事会議というよりもまたしても市政に関する事だ。

王女エリス
「ふぅ、とりあえず資料はこのくらいでしょうか……あ、忘れる所でした。あとは、アレを用意した方がいいでしょう――……」

　準備が着々と進み、終わろうかと思った矢先、思い出してはまた探すという作業の繰り返しをする中、徐々に会議の開始時刻が近づいていた。
それでも何とか全ての資料を集め、準備も万全になったエリスは、会議の前に一息を入れようと側付きのメイドに紅茶を淹れるようお願いをした。

王女エリス
「ようやく一息つけますね。これで準備も問題ないと思いますし、後はつつがなく会議が進めばいいのですけど――……」

　疲れたような表情を見せるエリス。
やはり無理をしているのか、顔には疲労の色が色濃く出ている。

コンコンッ（ノックする音）
ガチャッ

側付きメイド
「失礼致します。姫様、ご注文の紅茶をお持ちしました」

　エリスが頼んだ紅茶を、運んできてくれたメイドが部屋に入ってきた。
その紅茶には癒しの効果もあり、甘い香りが部屋中に漂っている。

王女エリス
「ありがとう、リリィ。そういえば、あの子は無事ですか？」

リリィ（側付きメイド）
「はい。怪我の方も回復し、今の彼女は健康状態に問題ございません」

王女エリス
「そう……良かった――……ねえ、リリィ？　もし間違ってましたら申し訳ないのですが、もしかしてあの子って――……」

　エリスは、初めて会った時からずっと違和感を感じていた。
奴隷商会で捕まっていた、あの子の――赤い、目。

あれは……ヴァレンツィアの――……

リリィ（側付きメイド）
「姫様、それ以上は――」

王女エリス
「そ、それもそうですね。私（わたくし）とした事が、少し気になってしまいまして……――あら？　リリィ、どうしたのですか？　そのような難しいような顔をして……？」

リリィ（側付きメイド）
「ひ、姫様……？　そ、その……た、大変申し上げにくいのですが……そ、それは、いったい何なのでしょうか？」

王女エリス
「……え？　何の事……――え(;・∀・)」

　メイドのリリィが話したその目線の先には、何故か、エリスのステータスメニューが表示されていた。
しかも、魔力がないリリィにも見えているようだ。

王女エリス
（こ、これって……わ、わたくしのステータスではありませんか？　な、何故……？　本来なら、魔法士以外では見られない筈なのに、リリィには見えていたというのですか？）

　驚愕しているエリスは、紅茶を一口飲んでからコップを手に持ったまま慌てる表情をしていた。
今にも零（こぼ）れそうな状況を見て、メイドのリリィは、エリスにコップをテーブルに置くように話しをする。

すると――

王女エリス
『な、なななっ……！　ど、どど、どうしてっ……！？　わ、私（わたくし）のプロフィールまでもが見え……っ！？』

リリィ
「突然、どうなされましたか！？　姫様！？」

　時間（とき）が停まったように全身が硬直してしまったエリス。
まるで見えてはいけないものが見えているかのように、だんだんと青ざめるような表情をしていた。

王女エリス（混乱状態）
『リ、リリィ！？　それ以上は、見ちゃっ……！　――み、見ちゃ、ダ、ダメですぅう！！　Σ(≧◇≦)／』

　赤面しながらリリィに言うエリス。
普段は軍神などと称えられている彼女が、これほど慌てるとは只事ではない。
いったい、何が書かれていたのだろうか？

それは、二人だけにしかわからない。
いや……既に他の誰かにも知られ――……（もしかして、あなたも――？）

続く。

＊＊＊＊＊
【作者コメント】
　・皆様、お疲れ様です。
　　今回は『エリス・フォンティーヌ・ヴァレンツィア』のステータス画面を作りました。
　　デザイン重視で本当のゲームっぽい感じにしたかったのですが……そう、見えますかね？(^▽^;)ｱﾊﾊ
　・さてさて、いよいよ《魔戦物語》も第三話目に入りました☆彡
　　もう少しで完成しますので、また見て頂けたら嬉しいです(*´▽｀*)
　・キャラクター以外は「Power Point」を使用して作っています……が、三時間掛かりました(^▽^;)

　　ありがとうございました<(_ _)>

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