泣きたい時はトイレで泣こう
蓋は頑丈、壊れないトイレ、だから、彼女はトイレに座ってるだけ、
用を足すことはしない、
ただ、泣ける場所がなくて、
そこにいる。
今日も、不安とストレスの戦いだった。
プレッシャーに心が疲弊しかけていた。
先の未来が真っ暗でどうすればいいかわからなかった。
弱い自分、情けない自分に、言葉をうまく書けない自分に腹が立つ。
涙を流す、叫びたい気持ちを押し殺してた
社会に、トイレで叫ぶ
「なんなんだぁー!この自分に、社会に、くそぉー!私はどうして!もっと、人間できてないんだよぉー!うまくいきたい器用にいきたいよ!不器用だから、繊細だから、ガラスのハートだから、壊れちゃう、だけど、傷つけたかもしれないと思うと…私は…ぐあっあぐぅ!(言葉にならない苦しみ)本当に消えたくなる…」
トイレ、用を足すだけでなく、憂鬱な考えに寄り添う、トイレは汚い、不浄だと考えるものもあるが、心を病んだ者にとって、
少なくとも彼女にとっては、オアシスだったのだ。
「よし、がんば…ろ…うかな」
無理をしている、けれど、笑うしかないのだ。もう、無表情は許されない…
張りぼての笑顔を振りまいて生きるしかない…。
〈絶望報告書〉
彼女はその後、NK兵に志願する。
生きることに絶望し、自殺しようとしたとき、組織の者に止められる。
名目上は既に死亡者扱いされている。
つまり、絶望結社NK兵は、
心に絶望を抱えた者たちで構成されていた。
呪文
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