キツツキハルノグ『悪役姫の反撃だ!』【ニャンノ世界】
cyan motoさん作
『既にこの城は、我々反乱軍が占拠致しました!!』
https://www.chichi-pui.com/posts/492331d0-3c70-4d08-9409-330dc746eb8c/
に対するアンサー作品になります。
ちびキャラにはちびキャラで応えねばとなって楽しかったです。
【絵物語】だぜ!
爺ちゃんであるキツツキノグロウの城が
奪われた。
キツツキ軍の精鋭、侍孤団(ざこだん)は
急ぎ祖父の救援へと向かう。
「ふえええ!人の首を斬れませんよぉぉー!」
ケモミミ武士団の
ポンコツうさぎはわなわなしている
「団長、落とし前はきっちりつけないと示しが」
「うぇぇぇん、やりたくない、嫌なものは嫌ですぅぅ!」
「これは、いい絵になりそうだなぁー!ワクワク!」
二面同子がその様子をビデオにおさめていると…
「ぎゃあぁぁー!」
と、ケモミミ武士団の団員が斬られる音がして、ケモミミの武士達は振り返る。
「てきしゅうだぁー!ぐわぁー!」
「進め!爺ちゃんを救うのじゃあー!」
「あっワシの孫!?」
「総大将か!いけ!奴の首を打ち取れ!」
ケモミミの副団長が命じる
彼女の傍らには、
赤いキツネと緑のタヌキがいる。
だが、キツツキハルノグは、
昨晩彼らの仲間を食った。
ゆえに、食べ物としてしか見れなかった
「ぎっ、こいつはイカれてる!」
ウサギとタヌキは2人でかろうじて相手できるほどであった…
「てめぇらの四肢をぶっとばしてやる!」
「させん!」
「タヌ!」
「コン!」
「ぐっ!?」
ワン副団長とタヌキ、キツネの
剣劇でキツツキハルノグの剣を弾く
しかし、
そこにハルノグの従者、
執事侍のジナライもやってきて
「俺が2人の相手をする、ハルノグは副団長を」
ポンコツうさぎのことなど眼中になかった。武士だとカウントされずにいかれる
ウサギは暴れる!
「この爺ちゃんがどっどうなったってもいいのか!」ポンコツうさぎ
人質をとるうさぎ…
「爺ちゃん、うぅん別にいいよ」
「えっ?」
「もう、先も老い先短いし、まぁここは、あとはワシらに任せて、ありがとう」
「えっ!?本当にいいの?」ポンコツうさぎ
「とでも…」
鞘から刀を出す動作
ワン副団長は嫌な予感を感じ
「皆!伏せて!」
「業翼一千」
「くっ、」
キツツキハルノグの斬劇によって、
ケモミミ武士団の大半が胴体を切り落とされてしまう。
「ククク、ワシがお前らに言葉通りのことをすると思うたか」
いつの間にかキツツキノグロウは
孫に抱きついていた。
「怖かったよぉぉー!まごぉー!うぉぉーん」
「ククク…よしよし爺ちゃんは可愛いな…あとは、大将首をやるだけか」
「通さん!ここは絶対に通さない!」
ワン副団長が立ちはだかる。
「ワンねえちゃん!」ポンコツうさぎ
彼女は涙する自分の無力さに
「さっらタヌキ、キツネ、団長を連れて逃げなさい、ここは私が引き付けるから!」
「副団長…ぐっ分かりました!ポンコツ団長は我々が守ります!」
と言って彼らは脱兎の如く逃げた
「彼らを逃がすな!」
「ひひひ!グヘヘ!きゃはは!」
灰色の煙幕をあげながら、ヒャッハーな奴らがバイクで追いかける。
手負いの彼らには、それで充分だろうと…
「さて、ワシの家臣にはならない」
「ならん!私の忠義はウサギのみ、そして、この腐った世の中を変えるために殉ずるのみだ!」
ワンの決意は硬く
「その瞳嫌いじゃないぜ、てめぇら、
ここから、ワシの領域じゃ、いざ、参る!」
地獄の炎を纏いて剣劇をぶつける
対して、ワンは光の剣で応える。
赤い月にて希望の光が欠け落ちた。
「ぐっうぅ、キツツキハルノグ、絶対に絶対に倒してやる」
キツツキノグロウは、表向き
総大将は孫娘のキツツキハルノグ
彼女は豪快に笑う。
「さぁ、ここからじゃ、夜を静かに眠れるなと思うなよ、貴様らの寝首はワシがかっきってやるからのう」
手段を選ばぬ悪しき姫…キツツキハルノグは夜襲を続けて疾駆する。
その姿を捉えるは、二面同子、
忍の如く隠密モードを展開していたが、
彼女の気迫にちびってしまった。
(これは癖強だ!?)
自身の能力によるものも
作用したのかもしれない…
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