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数字を記録するだけの簡単なお仕事①(キャプションあり)

使用したAI Stable Diffusion
中学時代の親友からスマホに連絡があったのは先週に日曜日だった。
自室のデスクについて、ぼーっとアイドルのポスターを眺めていた時に突然スマホが鳴った。
「次の日曜日にアルバイトをしないか?」
小遣いが尽きかけていた俺はにとってはうれしい提案だった。推しのアイドルのコンサートグッズを購入するための資金を工面する必要があった。
話を聞き進めていくと、前任者が仕事上で大ミスをやらかしたらしい。
俺は親友にその仕事は難しいのかと尋ねた。
彼は答える。「簡単な仕事だ。ただ目の前の数字を紙に記録するだけだ。だが本当に難しい仕事だ。お前は数字を読めるか?」
俺を馬鹿にしているのか?当然数字くらい読める。
「そいつは数字が読めなかったバカなのか?それともなんだ、宇宙数字でも読めというのか?」
「単なるアラビア数字だ」
それを聞いた俺はフリーズする。俺は英語が苦手だ。ましてやアラビア語なんて学んだことがない。
沈黙の後何かを察したのか、親友が言う。
「アラビア数字ってのは普通の数字のことだ。漢数字以外の日常的に見る数字はほぼすべてアラビア数字だ」
俺は慌てて返答する。
「そんなことくらい知っている」
その後、彼はアルバイトの場所と集合日時を俺に伝える。俺は手元の紙にメモをする。
しばらくの沈黙の後、彼は何か大切なことを伝えるように言葉を発した。
「アラビア数字を読めなかったバカな俺から、アラビア数字という言葉を知らなかったお前へのアドバイスだ。決して上を見るな……」
そういうと突然通話が切れた。俺は折り返したが親友は出ない。何度か試してみたがつながらない。
『決して上を見るな』その言葉が脳裏に繰り返される。
向かいの壁をしばらくぼーっと眺めていたら、日が暮れ始めていた。
眺めていた壁から少し目線を上げると、ポスターの中の推しのアイドルが俺に微笑みかけていた。

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