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手遅れ

使用したAI Stable Diffusion XL
「残念でした~、もう手遅れで~す。」
やっとの思いでたどり着いた洞窟の奥で煽るような声が反響する。
魔物に連れされた仲間を追いかけて目にしたものは悪夢のような光景だった。

女を模した赤いスライムの身体に飲み込まれていく仲間
身体の大半が溶けて混ざり合っていて、たしかに奴の言う通り手遅れなのだろう。

「どうする?敵討ちする?」
なおも煽るような態度を崩さない相手に腸が煮えくり返る。

落ち着け、相手のペースに乗るな。
相手から目を離さず、剣を構え直して一呼吸。
飛びかかろうとした足を、何かに絡め取られた。
バランスを崩し地面に勢いよく倒れ伏す。

「もう手遅れって言ったでしょ?」

無防備に倒れている俺に液体とも個体とも付かない感触が降り注ぐ
視界の外で見えなくてもわかる、これが奴の一部であると。

「残念、君の冒険はここで終わってしまった。……想い人と一緒になれたわけだからハッピーエンドと言えなくもないかな?」

洞窟の奥で響く問いかけに答える者は誰もいない。

呪文

入力なし

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