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森、というか森の奥深くに在る沼に古くから棲み息いているバケモノととうとう出くわしてしまった。栗鼠を見かけたら兎と出くわし、それを追う狐ともども仕留めたところで鹿に出くわし、そいつを手負いにして追い詰めたところに熊が出た。思えばその時点で森の何か、いやあのバケモノの仕掛けた罠だったのかもしれない。そいつは森に紛れやすい色の、裸同然に全身を包んだやけに照り輝く格好で、帝都の娼婦でも見かけないくらいの乳房を露わにしながら、涎を垂らす熊の背後に平然と微笑を浮かべて立っていた。違和感しか感じない光景に銃を構えるのも忘れ唖然としてしまったが、熊が背後に気づいて振り向いた瞬間、どういうわけか熊の首から上が消し飛んだ。唸り吠える暇もなく、首から噴き出る鮮血が自分とバケモノの周囲を染め上げ、一気に膨れ上がった恐怖心が叫びとなって森中に響き渡った。そこからは無我夢中で逃げ回った。獲物として手に入れた兎も、狐も、鹿も投げ捨て、それを貢ぎ物に見逃してもらおうと一縷の望みを託したが、バケモノは見向きもせず微笑んだまま静かに接近してくる。木洩れ日が紅に染まりかけ、もうすぐ日没となる。若造と侮られながらも培ってきた狩人としての土地勘を駆使し、とっくに森を抜け村に辿り着いてもおかしくない筈だった。なのに何時まで経っても生い茂る草木は絶えず、獣道から脱け出せない。これもバケモノの魔術か何かか、と舌を打ったところで、焦りと疲れから木の根に足を取られ、転倒してしまった。ガキの頃から森に棲むバケモノは人を食うと教えられて育った。他の村人と違ったのは、狩人仲間がバケモノに食われたところを目撃して逃げ延び、死ぬまで正気を失う羽目になった父親が居たことだった。遭うだけで生きる望みが絶たれる、そんな未だ見ぬバケモノへの恐怖を植え付けられながらも、生業として狩人に携わり、そしてとうとう吐息が鼻先にかかる距離まで追い詰められた。ただ、食われるという意味がこういうことだとは思いも寄らなかった。その美しく整った貌から甘ったるい吐息を芳せ、露わにした乳房は国中の娼婦や生娘よりも大きく張りのある代物で、何よりも夕陽を弾いて照り輝く不可解ないでたちは自然らしからぬ妖艶さを醸し出している。淫魔に身を捧げた魔女の成れの果て、森に迷い込んだ悪しき魂の具象、教会の坊主が散々説教してきた邪淫とはこういう類いなのだろう。間もなく日が沈む。得体の知れない死と発狂の恐怖に全身が慄き畏縮する中、唯一、バケモノの魅力に中てられてしまった股間だけは隆々と、かつてない漲りを見せていた。

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似ても似つかないのだが、髪色と表情でなんとなくフリー○ンの○ーベルを想起してた。何故そのような場所にそれは存在するのか、という違和感は不快であり恐怖にも成りうる。それがぴっちりスーツ姿であれば尚更であるが、傍目にはしこたまエロい。こういうエログロを、ワタシは作りたひ。

呪文

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