呆れと優しさと
「……また無茶をしたのね」
たった一言。それでも胸に刺さる。椅子に腰を下ろすと、彼女は黙って回復魔法をかけてくれた。傷口にあたたかい光が染みていく。優しさってやつは、時に痛い。
「まあ、収穫がなかったわけでもない」
赤フード――あの剣士の実力は確かだった。手を組めれば、西の森を突破する鍵になるはず。だがあの一戦は街の警備に割り込まれ、決着はつかずじまい。正直、やや押され気味だったのは否定できない。
「……でも、悪くない顔してたよ、あの子。ちょっとだけ、期待してる感じ」
窓辺から島娘の声が飛んできた。私を庇ってくれたのか、それともただの感想か。視線を向けると、彼女は柔らかく笑っていた。だが猫耳少女の表情は変わらず、ただもう一度、深いため息をついた。
それでも、杖の先からは静かに癒しの光が灯り続けていた。
前(R-15) → https://www.chichi-pui.com/posts/4baec91e-28bc-4e66-920b-deb8626512c1/
次 → https://www.chichi-pui.com/posts/31298847-a340-46bb-98a6-267a04643270/
呪文
呪文を見るにはログイン・会員登録が必須です。
イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 22
- Scale 5
- Seed 1394018804
- Sampler Euler a
- Strength
- Noise
- Steps 22
- Scale 5
- Seed 1394018804
- Sampler Euler a
コメント
コメントをするにはログインをする必要があります。