ヒノイ国皇城 (皇主居城)
異世界に飛ばされる前のヒノイ国は、皇主は国家の象徴・代表であることだけで政治的実権はなかった。
ただ、実権はなくとも皇帝(エンペラー)であることは変わりなく平民の信望は厚かった。
その皇城は、皇城はもとより首都全体にも何層もの呪詛結界が張られていた。
特にフェンテス戦闘後は強襲型式神と天候さえも自由に扱える稀有な異能者、加藤晴美特務少尉により、必要なとき以外は常に皇城まわりは暴風雨状態とする自然結界も確立した。
フェンテスからの超々距離攻撃も首都には効果がなかった。逆に攻撃元を瞬時に特定、その場に瞬時転移する強襲型式神部隊に攻撃殲滅させられる事態が続出する。
フェンテスは機械文明のためにエネルギーを多く消耗するため、ロボット兵器は強くとも直ぐにエネルギーが枯渇し使用不能となる事態となった。
戦闘ロボットに依存して戦闘人員が少ないフェンテスとしては、軍事的に不利となった。素人兵士など異能者としては赤子のように瞬殺できる。
戦闘ロボットの使用低下に比例して人的損害が爆発的に増加したことは戦闘部隊が崩壊していくのに等しい。
反面ヒノイ側も異能能力で対抗したが、初期戦闘での戦闘ロボットの能力が異能側を上回っていたため、人的損害が甚大で特に10代の人的損害が多く厭戦気分が蔓延する。
ここで、ヒノイ国皇主とフェンテス国家主席との停戦が行われる。
仲介はセントレイクが行った。
皮肉なことにこの戦闘で軍事的にヒノイは異能能力に、フェンテスは機械文明に頼り過ぎていたことを反省することとなる。
呪文
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