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『メイドの一日は大変』リリィは、今日も仕事をこなす、が……騎士から告白される

使用したAI ちちぷい生成機能
リリィ(第四王女側付きメイド)
『わ、私は姫様一筋ですから、あ、あなたなんか……し、仕事の邪魔です。さっさと、騎士の訓練場に戻って――』

* * *

 今日も日課となっている姫様(エリス)の部屋を掃除をしていたリリィ。
獣人族とはいえ、王女の側付きメイドとして優秀な彼女は、テキパキと自分の仕事をこなしていく。

掃除もあと残りは、洗濯物を外に干すだけとなった。
日にも寄るが、天気が良いと日当たりが良い庭園の方へと移動する事にしているリリィ。

最近はずっと天候に恵まれず、外で干す事ができなかった。
しかし、今日は違う。
快晴でとても気持ちの良い日だ。

リリィ
「これならすぐに乾きますね。姫様も喜ぶでしょう。えっと、コレと――」

 久々の天気に、気分上々になるリリィ。
獣人族の本能のせいなのか、やはり太陽の光を浴びると、野生の血が騒ぐのかな?

そして――
洗濯物を干すのが終わったので帰ろうとした頃、見知らない一人の騎士が目の前に現れる。

男性騎士
「あ、あの……リリィ、さん、ですよね?」

リリィ
「? はい、そうですが……なにか?」

 その騎士は、どこか落ち着かない様子で彼女を見ている。
どうやらリリィに伝えたい事があるようだ。

リリィ
「……?」

男性騎士
「……――っ! あのっ! す、好きです! ぼ、ボクと、つ、付き合って頂けませんか!?」

リリィ
「……は? あなたは何を言って――」

 一瞬、ポカンとした表情を見せるリリィ。
相手が何を話したのか、この時、頭に入らなかった。

しばらくして、時間が経つとようやくその自覚が現れるようになる。
それは彼から〝好きである〟と――突然、告白された事だ。

リリィ
「あなた、メイドの私にそのようなこと、頭おかしいのではないですか?」

 リリィは相手を罵倒する。
最初は彼が何を言っているのかわからなかったリリィは、相手を睨みつけて突き放すような言葉を相手に言い放つ。
しかし、内心では初めて言われた〝好き〟という言葉に、自分の感情がわからなくなって戸惑っていた。

リリィ
「そ、それに! わ、私(メイド)とあなた(騎士)とでは、身分が違い過ぎます。ましてや、私は獣人族です。あなたのような高貴な方とは、一緒にはなれません。それはあなた自身もご理解している筈――それなのに……なんで」

 彼女は、どうしても自分が告白されるような人物ではないと思っていた。
腑に落ちない感情によって頭が混乱している。

男性騎士
「ボ、ボクは……先日、魔物討伐に失敗した時、あなたに救われたんです! あの時、ボクは臆病になって、くじけていたボクを、たまたま通り掛かったあなたが叱ってくれた……それからずっと、あなたの事が気になって、いつの間にか好きになってたんです!」

 彼は一歩前に出て、彼女に近づいた。
すると、リリィは警戒するように後ずさりしてしまう。

リリィ
「っ! そ、それ以上私に近づかないで下さい! い、いくら騎士の方とはいえ、これ以上私に近づいたりしたら、許しません! た、叩きつぶしますよ?」

男性騎士
「そ、それでもボクはっ――!」

リリィ
「わ、私は姫様一筋ですから、あ、あなたなんか……し、仕事の邪魔です。さっさと、騎士の訓練場に戻って――」

 少しそっぽ向いて視線を逸らしながら、相手を離そうとするリリィ。
まるで照れ隠ししているようだった。

今日のところは相手も引き下がってくれたようで、彼女から言われたように、そのまま訓練場へと戻って行った。
実は訓練最中に抜け出していたのだ。
これはあとで、騎士団長にこっぴどく叱られるだろう。

果たして、彼とリリィとの恋の行方に進展はあるのか。
今度に期待するとしよう。

続く。

――――
――

~おまけ~

それから一時間後――
主人であるエリスが、公務の仕事を済ませて部屋に戻ってきた。

エリス
「ふぅ、ようやく終わりました。少し休憩をしましょう、リリィ? 紅茶をお願い……って、え――ど、どうしたの!?」

リリィ
「……え? な、なんですか? 姫様?」

エリス
「『なんですか?』って……あなた、すごく顔が赤くなってるけど、何かあったの?」

リリィ
「え――(;・∀・)? ……――あ、そうでした! こ、紅茶ですよね? い、いまお持ちします!(;'∀')」

 リリィは、ぼーっとしていたと思ったら、突然、焦った仕草を見せる。
その行動が不信感を抱いたエリスは、じっと見つめているのでした。

エリス
(むぅ~~……な、何なんですか! もぅ~(u ゚Д゚)!)


*****
【作者コメント】
 ・皆さん! お疲れ様ですぅ、リアラでございます<(_ _)>
  今回は、獣人族リリィのスピンオフ的なお話しです。
  実はメイドの中でも優秀で、戦闘においても結構強い方なのです。
  外見も金髪に赤目という王族に似た容姿もあり、異性からも好印象で好意を抱いている人は多いのだ。
  それでも、彼女は恋愛よりも姫様一筋! という概念、理念がある為、なかなか恋などに発展するのは難しいだろう(^▽^;)あはは

  ありがとうございました<(_ _)>

*****
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