わらわと遊んで欲しいのじゃ🦊
彼はキノコ採りに来たはずだった。しかし、気づけば馴染みのあるはずの道は影に溶け、どこをどう歩いても見覚えのない景色ばかりが広がっていた。迷った。そう思った瞬間、背筋を這うような不安が男を包み込んだ。
そんな時だった——。
遠く、森の奥から賑やかな祭囃子が聞こえてきた。軽やかな笛の音、賑やかな太鼓や鈴の響き、楽しげな人々の声。それはまるで迷い人を誘うように、風に乗って囁きかけてくる。
音のする方へ足を進めると、やがて見えてきたのは一本の赤い鳥居。鮮やかな朱色が、夕暮れの光に照らされ、妖しく輝いていた。
その時——。
鳥居の陰から、狐の耳と尾を揺らす少女がひょいと顔を覗かせた。
「今日はお祭りなのじゃ。わらわと遊んで欲しいのじゃ。」
艶やかな青い瞳が男を見つめる。ふわりと揺れる尻尾の毛並みが、風に心地よく揺れていた。
少女に誘われるがままに男は鳥居をくぐった。その瞬間、祭囃子が一層強く響き、世界が鮮やかに歪んでいく。
——その後、彼を見た者はいなかった。
男「毎日が楽しー。もう帰りたくなーい🥳」
狐少女「わーい、ずーっと一緒なのじゃ🦊」
長くて誰も最後まで読まないだろうと思いますが、最後まで読んで下さった方、拙い文とくだらないオチですみません。
少し古い曲ですが、上の物語の元となった曲です。
「神隠しの鳥居」
https://suno.com/song/f4723788-8c0a-4078-a5bb-0b9806367307
呪文
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- Steps 64
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