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あっ、お姉さん♡子供さん、大きくなりましたね!

使用したAI その他
霜月エリンは、待っていた。あの人を待ちながら思い出にひたっていた。

子供の頃、東京駅で迷子になっていた。お母さんと東京から大阪駅行きの新幹線に乗るため歩いていた。

東京駅は、小さい女の子の注意を引くものが星の数ほどある。

パンダがキラキラしたバルーンを配ってるのを見たエリンはパンダの近くへ。

そして、パンダは。

「どうぞ😊」

とバルーンを渡した。


「ありがとう」と言った直後…

エリンは今まで感じたことない不安と恐怖に襲われる。

「お母さん?」
「お母さんがいない…」

無限の広さとも思える東京駅で、母親とはぐれることは小さな子供にとって、「蜘蛛の糸」が切れてしまうぐらい。大きなこと。

まるで、天国から地獄へ突き落とされたかのような気持ちになったエリンは泣きながら歩き続けた。

人がまるでゴミのようにうじゃうじゃいる東京駅。

行き交う人々は、まるで泣き歩いているエリンが存在していないかのように通り過ぎる。

歩き続けること30分。歩き疲れて…泣き疲れて…

「私…このままどうなるんだろう」と思った瞬間。

「お嬢ちゃん、お母さんは?」

「ママもパパもいないのー💦」

「お名前は言えるかな?」

「霜月…エリン…」

「偉いね。お名前言えたね💕︎」

「お姉ちゃん、そこのパフェやさんではたらいてるんだけど。お店のエラーい人にもお願いしてお母さん探してもらうね✋」

「お姉さんほんと〜‼️」

「良かったら、どうぞ♡バナナチョコクレープ。」

「エリンちゃん、お腹すいてないかなーって思って…」

「えー、なんでわかったの?」
「んーとね。」

バナナクレープ屋さんのお姉さんは、お腹に手を当てた。

すると、エリンのお腹からオーケストラのような代合奏が…

「あー💦」

「今、お母さん探してもらってるからこっちでバナナクレープ食べて待ってようね💕︎」

「お姉さん、ありがとう😊」

待ってる間、幼稚園でお遊戯の時の話や大好きな猫のキャラクターの話。

近所のお友達の話を聴いてくれて。


バナナクレープを食べながら。

先程まで、泣き歩いてた事実がなかったかのように。


ちょうど、バナナクレープを食べ終わった頃。


「エリンちゃん!!良かった( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )ホッ」

母親が迎えに来てくれた。

「お姉ちゃん、ありがとう😊」
「バナナクレープ美味しかったよ😋」

「いえいえ。」

「エリンちゃん、お口にチョコレートが。」

「はい、これで別嬪さん😊」


「お姉さん、また、遊びに来てもいい❓」


「もちろん、私もエリンちゃんにまた、会いたいなー!」


それから約10年。今でも変わらずにお姉さんとあっていた。最近は、出産で会えていなかったが、久々に会えるとワクワクしていた。

今度は子供さんも一緒。


約束は10時に駅前なのに…


エリンは9:30には待ち合わせ場所に到着してしまった。


「まだ、来ないかな」と思いつつ。そんな、昔のことを思い出していた。

すると、「エリンちゃん、お待たせ♡」

「ごめんね。うちの子が急に『トイレ』って」

お姉さんは、昔と変わらず…

否、昔よりも綺麗になってエリンの前に現れた。

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