覇竜 -Dragon's Note- {竜追いの手記}
それは竜に魅せられた一人の人間が残した一冊の手帳。
そして今より語られるのは その手記の一部となる...。
私がその存在を目にしたのは まだ幼い子供時代だった。
一瞬にして街を焦土に変え 堂々と構えるその姿、
底の知れない強大な力に私は魅せられた。
再びあの竜に出会うために冒険者を目指し、
竜という存在を理するために学者を目指した。
私が狂人染みていることは これでも理解している。
なんせ自分の故郷を滅ぼした竜に 復讐するために探しているのではなく、
ただそれに魅かれ その姿をまたこの目で拝みたいがために探しているのだから...。
学者になり 冒険者になった現在でも、
その竜の情報はほとんどなく。
正体が魔竜種であるのか? それとも別種なのか?
ただ強く それは一瞬で街を滅ぼす程である、
と言う事ぐらいしか現状でも分かっていない。
そして私含め その存在を知る僅かな者は、
敬意を込めてその竜を"覇竜" そう呼んでいる。
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