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新しい本の入荷で入れ替え作業のため、図書館から一時的に隣にある図書準備室に戻ってきた大量の本の山。

本の整理は日替わりで2クラスの図書委員が行う決まりだ。

彼女はとなりのクラスの図書委員の女の子。

僕は図書委員ではないが、風邪で休んだ図書委員の代わりに、その日の日直だった僕が代わりに手伝うことに。

司書の先生の指示ももと、僕と彼女は一緒に雑然と積み上げられた本を整理していた。

とりあえず無言も気まずいので彼女に「今日はよろしくお願いします」と挨拶をしてみた。

彼女は恥ずかしそうに俯いて消え入りそうな声で「よろしくお願いします」と挨拶を返してくれた。

彼女は見た目が可愛いくて人気がありそうな気がするのだが、かなり大人しい性格のようで、男の子と喋っているところは見たことがない。男の子が苦手という噂も耳にしたことがある。

最初は司書の先生も一緒にいたので、気まずい雰囲気になることもなく、黙々と作業をこなしていれば良かったのだが、その後、先生は放送で呼び出された後にしばらくして戻ってくると、今日のところは僕たち2人にお任せするといなくなってしまった。

気まずい… 何か話題は… と考えていたその時だった。

本を箱詰め作業をしていた彼女が横にあった本の山にぶつかってしまった。

その瞬間、大量の本が彼女に降り注ぐ。

「危ない!」僕は咄嗟に彼女を庇おうを落ちてきた本と彼女の間に身体を入れた。

何冊かの本が僕の頭に降り注ぐ。「痛てて…」

たんこぶが出来ていないか確認するために頭を撫でながら、僕は彼女の安否を確認する「君は大丈夫だった?」

彼女は僕が急に体を入れて庇ったせいで、バランスを崩して尻もちをついてしまっていた。

「うん、大丈夫」

「ありがとう」(以下略)

呪文

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