鉛筆少年
服のボタンが女の子用で左右逆だった。
さすがにスカートだけは母が短パンにしてくれた。
髪も少し長くて、よく女の子と間違えられて、いやでたまらなかった。
そんなわたしの遊びは家の間取りを描くこと。
裏が白い広告チラシを見つけるとそこに方眼を書き込む。
女性雑誌の部屋のイメージや間取り図を目を皿のようにして調べる。
間があると紙を広げて鉛筆で細々とかきこむ。
そんな姿が姉たちには可愛くみえたのだろう。
名付けられたあだ名が「鉛筆少年」
とんがったりするボンボンだから。
呪文
呪文を見るにはログイン・会員登録が必須です。
コメント
コメントをするにはログインをする必要があります。