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神様からのプレゼント

使用したAI ちちぷい生成機能
神様って本当にいるのかもしれないわね。





あたしには年下の彼氏がいた。彼は学校の教員で、あたしは外科医だ。彼が交通事故でうちの病院に搬送されて来た時に主治医としてあたしが担当した事が出会いのきっかけだった。

彼はイケメンで優しい性格だった。あたしは彼に一目惚れした。でもあたしと彼は主治医と患者の関係なんだし、それに彼より10歳くらい歳上だったからその気持ちを押し殺して彼と接していた。けど彼はあたしの気持ちに気付いたのか、入院中に何度も甘い言葉であたしを誘惑してきた。最初の内は自分の気持ちを抑えて断っていたけど、何度も彼が迫って来るうちにその気になってしまっていた。もうあたしも結婚適齢期を超えてるんだし焦りもあったんだと思う。彼は男女の関係を求めてきたが、彼の病室が個室だった事もあって行為は簡単に行えた。

そして数日が経ち、彼が怪我を完治し退院する日の事だった。突然別れを切り出されたのだ。それもその日の行為が終わった直後にだ。

彼に理由を問う。色々と理由があったようだけど1番の原因はあたしの胸の大きさだそうだ。付き合う上で大きな胸はNG、欲を言えば少しの膨らみもないくらいのまな板体型がベストなのだとか。あたしの胸も自慢出来るくらい大きいわけではないのだけど、残念ながら彼のタイプにはなれなかったようだ。

別れると思うと涙が零れそうになる。でも、こんな年下のイケメンと数日だけでも恋人ごっこが出来て楽しかったと自分に言い聞かせ、その日彼の退院を見送った。





数日後、あたしは思わぬ形で彼と再会した。いや、正確には再会ではなくあたしが街中で彼を見つけただけ。恐らく彼はあたしに気付いていなかった。だって、彼の視線は彼の横で楽しそうに彼と会話をしていた女しか見ていなかったから。

その女はセーラー服を着ていた。彼は学校の教員だから教え子なのかもしれない。教員と学生が一緒に街中を歩く事は倫理的に危ないかもしれないけど、何か防犯のためとか事情があるかもしれないので全く危険な行為とも言い切れないかもしれない。でもあたしはあの2人は付き合っていると確信していた。

だって、あの女には胸の膨らみが全くないから。

セーラー服の上からだから絶対ではないけど小さい事は間違いないだろう。それに2人の様子を見る限り、ただの教員と学生という雰囲気ではない。

通報も考えた。でも通報して不利益が出るのは彼だけだ。あの女はほぼノーダメージだと思う。それは避けたかった。

あたしはまだ彼が好きなんだとこの時知った。だからせめて彼が幸せになる選択をしたかった。あたしはその日、彼らをそのまま見送った。





さらに数日後、バスの転倒事故で何人かうちの病院に救急搬送されてきた。ケガの度合いに程度はあってもほとんどは意識のある患者で応急処置で済んだ。でも数人は頭をぶつけたのか意識のない患者もいた。その中の1人に見覚えがあった。

あの時の女だ!

あたしはすぐに意識のない、あの日と同じセーラー服を着た女を自分の担当に登録して検査室に運んだ。この機会は神様からのプレゼントだと思った。

検査の結果、簡単に言えば小さな外傷と気絶のみだった。時間が経てば目を覚まして元気になる。けどあたしは彼女を手術室に運んだ。

手術室にはあたしの事を信じているスタッフのみを配置した。麻酔も使ったのでこの女が目を覚ます事はない。だからあたしはこの女の身体を変えてやる事にした。彼に嫌われる身体に。

服の下の胸元を直接見る。寝ているというのもあるけど本当に真っ平だった。これをありえないくらい大きくしてあげる。あなただって女なんだもの。胸が大きくなれるんだから嬉しいでしょ?

ただ本人や家族にこの手術の説明をする義務が出てくる。まあこの処置を取らないと助けられなかったと伝えれば大丈夫でしょ。医師の言葉はそれくらい信じてもらえる重みと信頼があるのだから。

最近の医療のレベルはとても上がっている。豊胸手術だと分からないような自然な仕上がりにも出来る。でもこの女にはそんな事はしない。一目で偽乳だと分かるような大きさと硬さにしてあげる。

数時間後、手術は無事完了しあの女は病室へ運ばれて行った。まだ麻酔が効いているので本人は自分がどうなったのか分かっていない。家族が来ていたので胸部の損傷の修復手術だと伝えた。人工の器具を入れる関係でどうしても極端に肥大してしまうと説明したら納得していただけたし、手術の成功に対して感謝もされた。

それにしても我ながらいい出来だったわ。こんな機会をくれたんだもの、神様って本当にいるのかもしれないわね。ふふ…、これは彼を奪ったあなたへのあたしからのプレゼント。そんな身体になってもまだ彼と付き合いたいなら頑張りなさいな。無駄な努力になるでしょうけどね♪





目を覚ますと知らない天井だった。どうやらベッドに仰向けで寝ているみたいだ。周りの雰囲気から病室だと分かった。

なんで病院に?記憶を辿ってみるとバスが転倒する直前の風景を思い出した。この時の事故で病院に搬送されたのね…

あのバスに乗り込む時、丁度停留所にいてくれて神様からのプレゼントかなって思いもしたんだけど。…ううん、あのバスは絶対に神様からのプレゼントなのは間違いない。だってあの時…、先生に襲われそうになっていたんだもの。

いつも授業後に勉強を教わってたけど、あの時は先生の様子がおかしくて帰ろうとしたの。そうしたら先生が追いかけてきて、すごく怖くて…、目の前でバスが止まってたから急いで乗り込んだんだった。事故が起きて怪我した事は不幸だったけど、先生に捕まらなかっただけでも幸運だと思いたい。

それにしても入院するなんて、どこ怪我したんだろ?身体は重く感じるんだけどそれは寝たきりだったからだろうし、かと言って特別痛いところはないんだけど…

とりあえずちょっと起き上がってみようかな、よっと…

入院着を着た女性が起きあがろうとする。胸の辺りに今まで感じた事のない重さと違和感がありながらも上体を起こす。そして違和感の中心を自分の目で見た時、咄嗟に両手で人工的な硬さの膨らみを確認した。

「これ…私の身体?」

邪神様からのプレゼントは無事に届いたようだ。

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