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ザルグアード

使用したAI Dalle
雲が、雨粒を成して、無数に地に降り注いだあと、それらがひとかたまりの水となって
地上の人々を千々に引き裂き、それから彼らが新たな集団に生まれ変わって、命をつないでいく
水はやがて再び天に還る日まで、地の中を、あるいは命の中を巡ってゆく

というのは

ソルパの循環、エルエアロウの例として十分すぎるものだ。
───────


昔々
フラール人が時を数え始める少し前に

長雨が降り続いてバルスカ全土の河川が氾濫し、そこかしこが淵となった。
山岳に於いても、水を含んだ山の崩落が相次ぎ
人々の土地の半分が住めなくなって大移動が起きた。
大地は新たな河や谷によって五つに分けられたと言う。

諸族は散り散りになって、やがて再び住処を見つけるまでの間に、多くのはぐれものの集団が生まれた。



そのひとつにザルグアードがあった。



ザルース は 遺し見送る と言うのが直訳だが 棄てるという意味だ
ザルグ は 棄て置く と言う意味でアードは完了の接辞である。

棄て置いた または 棄て置かれた という意味を持つザルグアードは
棄民を意味した。

ザルグアードを自称した棄民の寄せ集まりは、ラスファーンが大噴火する前に
すでに存在した。
─────

呪文

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