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【短編小説付き】白兎とVIPルームで特別な時間(前編)

使用したAI Stable Diffusion
森を抜けると、そこは兎たちの楽園だった
https://www.chichi-pui.com/posts/16c26e38-2e2b-4aa9-a80c-348c83873f81/
の続きになります。
前回を未読の方はそちらからどうぞ。


◆◆◆◆◆◆

 男が一番好きなこと?

 狩人は喉をゴクリと鳴らし、白兎へと聞き返す。

「はい、貴方が今……想像した通りのことですよ」

 白兎はもう一度、彼の耳元で念を押すように囁く。

 それだけで狩人は、理性が消し飛んでしまいそうなくらいに昂ぶった。

 まだまだ勝負する気でいた賭場のことも、頭の片隅にも残らないくらいに。

 彼はすぐに係の者に声をかけて、チップを利用可能な現金へと替えさせる。

 見たことのない紙の金を受け取った彼は鼻息を荒く、白兎に『これで足りるか』と突きつけた。

 白兎は優しげな笑みを浮かべ、それをそっと受け取って無言で彼の腕を取った。

 賭場を出て、二人並んで夜の喧騒の中を歩く。

 相変わらず耳が痛くなるような騒音が響いているにも拘わらず、まるで世界が二人きりになったような心地で歩き続ける。

 しばらくそうしていると、二人は騒音の中心部から随分と離れた場所に辿り着いた。

「ここですよ」

 白兎が足を止めて、手で指し示す先には天を衝くような大きな建物があった。

 まるで宮殿のように綺羅びやかで、名刀を思わせるように機能的な美。

 一体いつの間にこんな巨大な建物が、最初からあったのなら気づいているはずだが……。

 狩人は数瞬ほど困惑するも、ここがそうした不可思議な場所であったことを思い出した。

 決意を新たに、建物へと足を踏み入れる。

 外観の華やかさを、そのまま内側に持ち込んだような玄関広間が二人を出迎える。

 天井に吊られたシャンデリアが、まるでよく晴れた真昼のような明るさを生み出している。

 一切の凹凸がない大理石の床が、その柔らかい光を反射して輝いている。

 人の姿はあるが、先刻までの場所と比べれば随分と少なく、水を打ったように静かだった。

 その光景に彼は以前に一度、大きな獲物を上納するのに地方貴族の邸宅を訪れた時の記憶を思い出す。

 自分がこれまで暮らしていた世界とはまるで違う、遥かに上層の暮らし。

 一体、どのような幸運に恵まれればこのような邸宅に暮らすことが出来るのか。

 強い憧れや妬み、そして諦めの感情を抱いた。

 しかし、その幸運が遂に自分の手のひらに舞い降りてきたのだと彼は理解した。

 それが零れ落ちないように、ぐっと強く握りしめる。

「さあ、どうぞ奥へ。選ばれた方だけのお部屋に参りましょう」

 白兎もそんな彼の心情を理解し、優しく微笑みながら彼を導く。

 独りでに動く籠に乗り、建物を上へ上へと昇る。

 透明な壁の向こう側に、無限に広がる森林とその中に在る楽園が見渡せた。

 隣の山と目線が合うくらいの高さに達し、籠の扉が開かれる。

「ここが、今晩貴方がお過ごしになられるお部屋ですよ」

 扉の向こう側は通路を挟むことなく、直接部屋へと通じていた。

 無駄な敷居も柱もない広い部屋。

 高級な家具や調度品が配置されているが、成金趣味のような品の悪さはない。

 少ない色で簡素にまとまった居心地のよさそうな部屋だと狩人は思った。

「では、VIPルームについてご説明させて頂きますね。まずこちらは本日より貴方専用の――」

 白兎がこの部屋の利用に関する説明を行っていく。

 VIP会員権を購入した時点で、会員にはこの建物の一室が独占的に割り当てられる。

 会員権の有効期限は一年で、期限切れの際には同じ金額で更新ができる。

 等々の諸注意事項を狩人は右から左に聞き流していく。

 自分の知りたい話はそれではないと。

「次にこちらをお受け取りください」

 白兎がテーブルの上に置いてあった板状の物体を手渡す。

 受け取った狩人が指を触れると、真っ黒だった表面が色を帯びた。

 なんだこれは魔術師の道具かと驚いた狩人は、危うくそれを落としかける。

「あっ、大事にしてくださいね。そちらを使ってサービスを注文してもらう形式になっているので……って、そういえばお客様は中世相当文明からの来訪でしたね。失礼しました。それではまずタブレットの使用方法からご説明させていただきます」

 白兎が時間をかけ、懇切丁寧に説明して狩人はなんとかその扱い方を覚えた。

「流石です。飲み込みがお早いですね。では、早速ご注文してみましょうか」

 う、うむ……と狩人が拙い手付きでタブレットを操作して注文の画面を開く。

「お食事にしますか?」

 いいや、もう流石に満腹だと狩人は首を振る。

「お休みまでにお酒ですか?」

 それも既に十分堪能したと首を振る。

「それじゃあ……女の子にしますか?」

 その言葉に、狩人の全身に熱い血液が巡る。

 冷静を装いながら、『女も頼めるのか?』と聞き返す。

「はい、この『兎源郷』にいる女の子ならどの子とでも……二人きりの特別なお時間を過ごして頂けます」

 白兎は甘い声でそう言いながら、ズボンの上から狩人の太ももに手を這わせる。

 なら、今日のところはこれは必要ないなと彼はタブレットを机の上に戻す。

 そして、手を伸ばして白兎の豊満な乳房を鷲掴みにした。

「もう、せっかちな人……ちゃんとベッドに行ってから、ね?」

 ――――――

 ――――

 ――


「どうですか……? 気持ちいいですか……?」

 部屋の中央にある大きなベッドの上。

 全裸で仰向けになった狩人の隣に寄り添いながら、白兎はその身体に舌を這わせている。

 柔らかく弾力のある舌が、円を描くように乳首の縁を舐める。

 触れられた部分を中心に、痺れるような快楽の波が広がっていく。

 狩人は口を真一文字に引き締め、未知の快楽に情けない声が漏れ出るのを堪えていた。

「我慢しないで……男の人でも、ちゃんとここは気持ちいいんですよ」

 嗜めるような口調で白兎が言う。

 彼は性交の経験が特段に少ないわけではない。

 初体験は十代の頃に同じ村で生まれた牛飼いの家の娘と済ませた。

 それからも女は何人も抱いたし、賭場で勝った日には娼館にも通った。

 けれど彼にとっての性交とは、『女の割れ目に自分のモノを入れて出す』というだけの程度のものだった。

 故にこのように女から身体の至るところの官能を高めるように責められるのは初めての体験だった。

 尤もそれは彼が殊更に雑だというわけではない。

 彼の生まれた世界の平均的な性交に関する認識がその程度でしかなかっただけ。

「んふふ~……そんなに気持ちいいなら、こっちも責めちゃいますよ~」

 左の乳首を舌で舐りながら、右の乳首が指先で弄られる。

 狩人はとうとう我慢しきれなくなって、悶々とした声を上げ始めた。

「あはっ、いい声で鳴きますね~」

 白兎が悪戯に笑う。

 ちょっと待ったと狩人は制止を求めるが、兎はそれを受け入れない。

 狩人と兎。

 狩る者と狩られる者の立場が、楽園の夜ではあべこべに入れ替わる。

「それじゃあ、次は……お待ちかねのこっちに……」

 左手が男の下半身へと伸び、大きく猛ったモノを握る。

 彼女は柔らかい手に僅かに力を込め、ゆっくりとそれをしごきはじめた。

「あぁ……すっごい大きくて硬くて……あっつい……」

 白兎の甘く、官能的な声。

 それによって耳をも愛撫される。

「ゆっくり……ゆ~っくり……すぐにイっちゃダメですよ? まだまだ夜は長いんですから、いっぱい愉しみたいですよね?」

 こ、これに耐えろと言われても……。

 柔らかい手に包まれた肉棒から何とか意識を逸らそうとすれば、今度は舌の這う乳首からの快楽が鋭敏になる。

 四方八方から襲い来る快楽に、逃げ場はどこにもない。

 天に昇りつめていくような史上の快楽が、毎秒毎秒更新されていく。

 狩人は身を捩らせて、一方的に与え続けられる逃れ得ない快楽を何とか堪える。

「んふぅ……すごい……ビクンビクンって脈打ってる……」

 囁きながら、亀頭が手のひらで撫で回される。

 狩人はその感触に思わず腰を引くが、白兎は逃がさない。

「逃げちゃだめですよ。逃げようとする悪い人は……こうしちゃいますよ?」

 白兎が右手の動きを加速させる。

 急に与えられた強すぎる快楽に、狩人は腰を弓なりに反らせる。

 大量に分泌された先走りが潤滑油となり、ヌチャヌチャと官能的な音を立てる。

 イク、イッてしまう。

 狩人が絶頂に達しようとした瞬間に――

「だーめ、まだイっちゃダメです」

 白兎が手の動きを止めて、悪戯に笑う。

「もし最後まで我慢できたら……ご褒美をあげますからね?」

 そう言って、今度は下腹部の方へと潜り込んでドロドロになった彼の肉棒を口いっぱいにほうばった。

 口内の粘膜と自分の汁が混ざり合ってヌルヌルとした感覚に、狩人は腰が砕けそうな快楽を覚える。

 それからも舌技に手技――様々な手練手管で、狩人は何度も何度も射精寸前まで追い込まれた。

 スライムのように柔らかい豊満な胸で肉棒を挟まれた。

 唇から喉の奥まで、全てを使った口淫で絞られた。

 四つん這いになって、牛が搾乳されるように扱かれながら菊座を舐められた。

 めくるめく天に昇るような快楽の世界。

 何度、もうイってしまいたいと思ったか数えきれない。

 しかし、その度に歴戦の精神力で乗り越えて彼は遂に彼女の攻め手を耐えきった。

「ここまで耐えられるなんてすご~い……けど、ちょっと自身喪失かも……」

 その豊満な胸で狩人のモノを挟み、舌先で亀頭を舐めながら白兎が口を尖らせる。

「そんなに、ご褒美が欲しかったんですか?」

 狩人が力なく頷く。

 耐えた……ここまで耐えた……。

 後ほんの少し、数回でもシゴかれていれば耐えられなかったがなんとか耐えきった。

 狩人は、どんな大物を狩った時よりも大きな勝利の余韻に浸る。

 そして、その勝利の末に得た“ご褒美”への期待を膨らませる。

「それじゃあ……こんなに強いおちんちんには約束通り、ご褒美を差し上げますね」

 白兎が狩人に跨り、艷やかな服の股間部分が横にズラされる。

 毛のない、ぴっちりと閉じた秘裂が狩人の前に曝け出された。

 責め続けていた中で自らも興奮していたのか、割れ目から透明な汁が肉棒へと垂れる。

「私のここ……いっちばん気持ちいい場所で、ずっと我慢してたモノを全部出していいですよ」


 ――VIPルーム(後編)に続く。


◆◆◆◆◆


後編を公開しました
下記のURLからどうぞ
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