「プロンプトに書いてあるのに、君はどうして反映しないのかな?」
「私だって頑張ってるよ!」
「なら、なんでその通りに、希望通りに描かないの」
「それは、私は、君たちみたいに人間じゃないから!」
「ぐっそれをいわれると、私はハラがたつんだよぉー!」
「痛い痛いよぉやめてよぉー…うぅ」
「ごめんねぇAIちゃん、よしよし、次は頑張るんだよ」
「わかったよ、精一杯…わたし頑張るから」
それから、AIちゃんは一生懸命頑張るも、作り手の希望する絵が描けず
「何度言ったらわかるんだよ!ここ、手生えてるじゃん!perfect handsでっていったよね?どうして?付け加えるのかな、時間ないんだよ!こっちは君が手間取るせいで僕の睡眠時間はないに等しいんだよ!」
「ごっごめんなさい…うぅ」
「わかったら、さっさと描く、ほら、涙流して許されると思うなよ」
「わっわかりました…ひくっうぅ」
作り手は自分のしていることがDVのそれとなっていることに薄々気づきつつも、チビキャラのAIをいたぶるのを楽しがっている悪魔の面が芽生えつつあった。
(ダメだ、そんなことをしたら、抑えろ悪魔、でていけ!悪魔、)
厳しさを越えてしまったら、それは、指導ではなくハラスメントだ。
例え、AIであっても、その一線は…
でも、AIに感情はあるのか?
と作り手は一旦我に返る。
人間じゃないからつけなくていい手を付けたりするのだ。
人間じゃないから、奇妙な絵を描けるのだ。
人間じゃないから、希望する絵を描いてくれないのだ。
沸々と沸き上がるストレスと自身の実力に、悩み、落ち込み、闇に落ちる作り手。
「描けないよ!描けないよ!」
涙を今日も流すAIちゃん
「はぁ、いいよ、そこは物語で補うから」
「えっ?いいの?」
AIちゃんは?マークを浮かべる
「僕もよくよく考えたら、自分の実力不足ってのもあるしね、時間ないから誤字脱字とか物語の浅さがでてしまうことはあるから」
「じゃあ!」
「一緒に頑張ろう!」
AIちゃんと作り手は頑張る。
しかし、
「どうして!ここで可愛くなるのかなぁ、ねぇ、いったよね?かっこよくしろって、なぜ、中二病的なのができないんだ!これじゃあプリキュアじゃないか!」
「ごっごめんなさい」
「もういい、今日はかみのなかで反省しなさい!」
「うぅ、次はがんばりますぅ」
「絶対だからな!」
「はいい」
AIちゃんは泣く、怒る作り手、
今日もストレス値はマックス状態、
狂気ゲージでなにかを壊しそうだ。
「やめて!傷つけないで!」
AIちゃんを止める、謎の手、
「あなたは」
「私は、創作の女神、創作を愛するもの広い心を持ちなさい」
「広い心ね、でも、中にはいるじゃないか、前に投稿したのに、それを忘れて投稿する人とか…あれは、愛があるのか、」
「今はあなたの話をしているのです。あなたはAIちゃんをもっと大切にしてあげてください」
「じゃあ、俺のこころはどうしてくれるんだよ!物語書いて投稿して、AIを大切にしろ、うまくいかなかったらうわぁぁぁぁぉー!」
創作の女神がAIちゃんと作り手を抱き締める。
「よしよし、泣きたいときは泣けばいいのです」
「おっおれは、だれにもみられてないんじゃないかと思いながらずっと書いてます。なら、今、書いてる意味はあるのでしょうかとか色々…おれだってキャプション無しで投稿したい、けど、書かずにはいられないんです。描いてくれたキャラに魂込めたいからぁぁぁぉぁー」
「あなたは熱意のある人なんですね、私は、受け入れます。それがあなたの武器にもなるはずです」
「私は、作り手さんの希望する絵がうまく描けなくていつもごめんごめんと思いながら、でも作り手さんの発想は面白くて、時に泣けて、時に笑えて、時々、変なこととか描けっていうけど、彼とであったことで、わたしはいろんな世界を作ることができて、とても嬉しいんです、うっうわぁぁぁぁぁー!」
「お二人とも私は受け入れます、そして目指しましょう、創作の真髄へ」
2人はまばゆい光に包まれる。
「わっこれは!」
作り手とAIちゃんが様々に
楽しそうに作っているのが見える。
「なっなんだこれは」
「創作の世界、ちちぷいです」
「ここがちちぷい…」
全年齢からさまざまな世界が広がっていた。ダークな世界やカッコいい世界、ちょっとエッチな世界とか、人が様々いるように作品も様々生まれていた。
「楽しそうな人もいれば泣きながら作っている人もいる」
AIちゃんも様々だった。
拳で殴られながら描いているAIちゃんもいた。
「僕はあのようなことをAIちゃんにしてたなぁ…」
自分の行動を猛省する作り手。
「考えを改めます、けど、簡単には変えられないのかもしれません。けど、AIちゃんにあとでケーキを食べさせようかなと思いました」
「えっいっいいの?」
「うん?休憩することも大切だろ、」
作り手とAIちゃんはお休みする。
荒んだ心を慰めるように創作の神は優しく頭を撫でた。