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Untitled 2024-03-20

使用したAI NovelAI
「それでは、ドアを閉めますね。よい空の旅を!!」

スカイブルーの制服に身を包んだ係員に送りだされ、僕らを乗せたゴンドラはゆっくりと上昇していく。

ここスカイガーデンの最大の売りは、なんといってもこの大観覧車だった。国内有数という触れこみは本物で、窓の外から園内を一望することができた。
ゴンドラが頂上に差し掛かった頃、イルミネーションが一斉にライトアップを始めた。
色とりどりのライトに照らされたゴンドラは、光の海を漂う小舟のようだ。

絶景に目を奪われている絢奈の背に、そっと呼びかける。

「ねえ、絢奈」
「なんですか、先生?」
「その……誕生日、おめでとう」
「……えっ?」

――これが今日、僕が遊園地に誘った本当の理由だった。
完全に虚を突かれた絢奈が、目を丸くして僕を見つめている。

「知ってたんですか? わたしの誕生日」
「これでも担任だからね。だけど、驚かせることができてよかった。いつもは驚かされてばかりだから」
「そうですね……わたしったら、自分のことなのにすっかり忘れていました」

用意していたプレゼントを渡すと、絢奈は包みを破くことなく几帳面に剥がしていく。青いベルベット時の綺麗な小箱に収められているのは、ある一輪の花をモチーフにしたネックレスだった。

「この花は、4月の誕生花なんですよ。名前は――」

ネックレスを勧めてくれた、ジュエリーショップの店員さんの言葉を思いだす。優美な花のシルエットが絢奈のイメージにぴったりで、すんなり決めることができたっけ。

花言葉は「小悪魔的な思い」。それから――。

呪文

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