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とある酒場の有名なお酒の秘密

使用したAI その他
壺の中に入った透明なお酒を見つめ、頷く。
「よし、後は……」
ドラゴンの血と呼ばれる液体を注いで、自分の魔力を注いでいけば、お酒から炎が上がっていく。
炎が消えれば、中の酒は真っ赤になっていた。独特な匂いだ。
ドラゴンの血と火の魔力、そして、この透明のニヒルというお酒で作られるイグニカーンスというお酒は、このお店の看板メニューであり、これを求めてたくさんの人がやってくる。
「いやあ、いつ見ても綺麗だね」
後ろから声をかけられ、振り返ると、自分より背が高い鳥人。
「店長! いつから見てたんですか!?」
「ずっと。まかないできたよ」
「やった! 今日はなんですか?」
「水晶魚のソテーと、水草のサラダ」
「わーい!」
ウキウキでカウンターに座れば、まかないのメニューが出される。
キラキラとしたソースと焼かれているはずなのに、透明な身。水色のサラダには赤色の液体がかかっている。
「いっただきまーす!」

自分はヒノイからセントレイクの潜入任務を任せられ、潜入したのは良いものの、調査中に路銀を落とし、途方に暮れていたところ、この酒場の店長に声をかけれらたのだ。
どうやら、戦地から逃げてきた子供と言う認識をされたようで、そういうことにした。
任務のことを伏せて色々と話していたが、自分が火の魔法、異能を使えると聞いた途端に、目の色が変わった。
「協力してほしい」
店の奥にまで案内され、先ほどしていたことをしてみたら、とても感謝された。火の魔法を使える人が身近にいたようだが、戦地に行ってしまって、作られなくっており、店をたたむことも考えるほど追い詰められていたらしい。
自分の力は、自分の国では珍しくはない。どちらかというと多い能力だ。その威力が個人でばらつきがあり、自分下位から数えた方が早い。
こんなに感謝されることがあるとは。
しかも夜になって、そのお酒を飲む客をこっそり覗いたが、美味しそうに飲んでは、褒め称えていた。
一夜で酒は空になってしまっていた。
「君のおかげだ、ありがとう」
売り上げの一部だとお金を渡されたが、どう見ても大金だった。感謝の意もあると言われたが。
「あ……えっと、あの、私、ここにいてもいいですか? ちゃんと働けるかわからないですけど……」
今回は、店の奥で大人しくしていたが、ここで働けば、情報が集まるはずだ。だって、今日は満席で人がひっきりなしに来たのだから。
「ああ、いいよ! 君がいた部屋を好きに使うと良い」
「えっと、宜しくお願いします!」

お酒のことで有名になり、お店は大繁盛だ。自分も働いていたが、人手が足りないーーということはなかった。小さなお店で、なかなか治安もよかったのだ。
客と話して、色々情報は得られている。他国との交戦状況や、謎の声のこと。
美味しい食事で腹を満たしながら、店長を見ていると、笑顔を返される。
「……!」
帰るタイミングが見つからない。どうしよう。仲間がここに来てくれないだろうか。
自分以外にも任務をしている者はいるはずなのだから。

店長とこの料理を持って帰ることができるのならば、すぐに帰るのに!

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