練習(ご主人様と三人のメイドシリーズ　屋敷編　それぞれの初夜　イノリ編　後編)

邂逅編

その1

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その2

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その3(前編)

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その3(後編)

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その4(前編)

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その4(後編)

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その5(前編)

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その5(後編)

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その6(プロローグ)

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その6(昔話)

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その6(正義の味方)

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その6(罪を裁く者)

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その6(一つの終わり)

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その6(新たなる始まり)

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屋敷編

その1(全年齢)

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それぞれの初夜　トワ編

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それぞれの初夜　イノリ編　前編

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外伝系

海の日(全年齢)

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かつてそこにあった光景(全年齢)

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かつての出会い(前編)

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かつての出会い(後編)

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オ〇ニーの日

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おっぱいの日

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パンツの日

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パンツの日の出来事

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ご主人様side

1週間後

「ふぅ、久しぶりですね」

　イノリと共に彼女の家である教会に訪れていた。高級車は目立つ
ので軽自動車でだが。
　拠点として使わせてもらっている時もあるが、基本的には空き家
の時が多いので、二人は時々掃除をしに帰宅をしているが、今回は
少し間が空いており、僕はトワの代理として一緒に来ていた。
　というのは半分は建前であり、彼女の様子がおかしい。だけど、
自分では聞き出せないから……とトワに頼まれたのもある。
　そんな彼女はちょっとした用事を理由に今回は来ていない。

「姉さんは大学の手続きで来れなかったのが残念です」

　あの出来事の翌朝、トワは大学を休学することを決意した。男達
は警察のお世話になったようだが、念には念をというのもあるし、
逆恨みなども考えれば屋敷の方が安全だし、仕事の方に専念したい
と自分から言ってきたのもある。
　手続きのために大学に行くにあたっての護衛は遠慮されたのだが、
念のために高ランクの護衛をこっそりつけているので問題はない。

「特に変わりはなし……ですね」

　使用した時は部下も掃除はしているで中は実に綺麗だ。実は一部
セキュリティ面を強化していて、この教会も軽く要塞化している。

「ライさん、どうしました?」
「いや、何でもない。掃除を手伝うよ」
「はい、お願いしますね」

　部下の話では主に使用をしているのは台所と居間という事なので、
そこを特に掃除しておく。
　そして、イノリに声をかけようと姿を探していたが居ない。どこ
だろうと思い、部屋の扉を開けるとイノリはある一室で泣いていた。

「イノリ」
「あ、ら、ライさん……ど、どうしました?」
「……」
「ライ……さん?　あっ!!」

　こちらへ抱き寄せてそのまま強く抱き締める。何となくだが、
理解はした。恐らくこの部屋は。

「……。そうです、ここは私の部屋で……その」
「そうか」

　心が読めたのだろう。こちらが質問する前にそう返事が来た。

「リハビリの一環で話しましたよね。私は……その」
「ああ」
「楽しい思い出もあったはずのに、ふと思い出してしまったのは、
　お父様にされた事ばかり……もし、ライさんやクオンさんが助け
　てくれてなかったら、今頃……んんっ!!」

　それ以上言わせないために、やや強引にだがキスをする。

「ら、ライ……さん」
「これからはそんな思いをイノリにさせない。だから……」

　泣かないでほしいし、傍で笑っていてほしいと思う。

「でも……私は……その……お、お父様に」
「全部知った上で全部受け止める。俺はそう決めている」
「でも、こんな淫らな身体の私は……ライさんに……んっ!!」

　そんな風に自分を言うなと再びキスをする。そして、どんな事が
あろうと君を放さないと告げる。

「ら、ライさん」
「一発どころか数十発殴っても多分気は収まらないが、殴っておけ
　ば良かったなと思う。どんな事があっても、何があっても、僕は
　イノリを守り助け……そして、愛していく。だから」
「あ、あ……ありがとう……ございます。嬉しいです」
「ここで、イノリの全てを貰う、良いかな」
「はい、貴方に全部捧げます……いっぱい愛してください

　とはいえ、シャワーを浴びたいと言ったイノリをそのままベッド
に押し倒す。

「あぁ……だ、だめ、シャワーをあび……」
「そのままのイノリが欲しい」
「やっ、匂い嗅いじゃ……んぁっ!!」

　下着姿にして、全身の匂いを嗅ぎながら愛撫する。何と言うべき
なのか。優しい匂いで心が落ち着く。
　イノリの下着も脱がせて、足を開かせてじっくりと見せてもらう。

「そ、そんなにそこ……見られたら……恥ずかしい……です」

　カウンセリングの一環で聞いているが、剃られた部分はまだまだ
戻ってないので、実に見えやすい。

「あぁ、ライさんの視線を感じて……濡れちゃう」

　既に受け入れ体勢は整っているが、さらに濡らしてなるべく痛く
ないようにしておく。

「あぁ、だめ、いっちゃう、そんなにされたら、もういくっ!!」
「良いよ、いっちゃえ」
「そ、そんな、そんなに、あぁんっ!!」

　イノリがイったのを確認して、一旦触るのを止めて彼女が落ち
つくのを待つことにする。

「はぁ……はぁ……い、入れても大丈夫です……もし、痛くても
　ライさんを受け入れる痛みだから……だから」
「分かった。でも、無理はするなよ」
「はい……ああっ、入ってくる、んんっ!!」

　痛みに耐えながら僕を受け入れてくれた。

「ごめん、痛かっただろう?」
「大丈夫です……ふふっ、こうして一つになれて嬉しいです」

　その言葉と笑顔に軽く理性が飛びそうになるが、我慢して様子を
伺いながら動く。

「あっ!!　そ、そこ……だめ……かんじ……ちゃうから」
「ここだね。じゃあ」
「やぁっ!!　そこ、ばかり……はじめてなのに、感じすぎちゃう」
「良いんだ。イノリが感じてるところをいっぱい見せてくれ」
「だめ、そんなにされちゃあ、また、いく、いっちゃう!!」
「出すぞ……イノリ」
「はい、出して……私をライさんで、全部染めてっ、ああっ!!」

　そのまま膣内にいっぱい射精した。

「は、恥ずかしい……でも、ライさんが私の身体で興奮してくれて
　いるのが伝わってきて、とても嬉しいです」

　掃除という名目で来ているのでお泊まりはしないが、姉でもある
トワと同じ事をしてほしいとリクエストがあったので、一緒にお風
呂に入っている。同時に、養父にされていた事を僕との行為で塗り
潰して欲しくもあったのだろう。断る理由は一切なかった。

「イノリ……そんなにされたらすぐに出る……」
「こうされるのが良いんですね。出しても良いんですよ?」

　こちらの反応と心を読むの反則的な合わせ技で的確に弱点を突い
てくるのは……気持ち良すぎてやばいんだよ。本当に。

「クオンさんに、どんな時でもご主人様に喜んで貰えれば、それが
　メイドの喜びと言われた時は……分かりませんでしたが、今なら、
　ライさんのその顔でわかりますよ」
「そ、そんな事を言って……くっ、出るっ!!」

　あまりの気持ち良さにそのまま射精してしまう。

「あぁ、熱い……精液がいっぱい出て……」
「愛してるよイノリ」
「はい、私も愛してます……ライさん……ご主人様」

夜

「これでイノリの事も祝えるわね」
「ええ、本当です」
「姉さん……それにクオンさん。こ、これは確かに恥ずかしいです。
　でも、ありがとう」

　今回も夕飯は四人で赤飯だった……いや、本当に恥ずかしかった。
とはいえ、幸せそうな彼女達の顔を見ていると、この笑顔を守って
いかないとと改めて思える。

「その……お、お邪魔します」
「んっ、一緒に寝よう」

　トワの時もだったが、お泊りではないのでその分とイノリと一緒
に寝ることに。身体を重ねた後だと思い出して少し恥ずかしい。
その点はイノリも同じだったのか少し顔が赤い。
　そういえば、様子がおかしいのを聞けなかった。明日聞くとしよ
うか。

「おやすみなさい、愛してます……ご主人様……ライさん」
「おやすみ、僕も愛してるよイノリ」

イノリside

　夢の中で養父が再び現れた。でも、私はもう負けない。ライさん
のご主人様の思いが私の中にはあるのだから。

「イノリぃ、お前は……私のモノ……ぐぎゃぁっ!!」
「たとえ夢の中であっても、私は貴方のモノではないですっ!!」
「私に手を挙げるのか……イノリぃ!!

　養父の姿が……前の時とは違い気色の悪い生き物に変わっていく。

「お前は私の……わたしの……ワタシノモノダァ!!」

　変質した何かが私の身体に触れて動きを封じてくる。

「くっ……うあっ!!」
「ほぅ、男を知ったか……ならばもはや遠慮はいらな……むっ!?」
「邪魔だっ!!」
「うがぁぁぁぁっ!!　な、何者だっ!!」
「決まっている、イノリの男だ!!」

　そこに現れたのは……ら、ライさん!?　でも、夢の中なのに
どうしてっ!!

「一緒に寝ているからか……それとも、結ばれた事でイノリの
　中の天使の力が少し移ったのか。分からない……けど」

　今ここに居る。それで十分だろう?　と言ってくれた。

「は、はいっ!!」
「ワタシノジャマヲスルナァァァァァァ!!」　
「醜悪な生き物が出てくるのは、夢でも勘弁だな。二度とイノリの、
　俺達の前に現れるなっ!!」

　そう言うとライさんは気色の悪い生物を殴り続け、殴られた生物
はやがて消えていった。

「何だったんだろうね……これは。まさか、これが父さんの言って
　た悪魔なのかな」
「わ、分かりません……けど、夢の中でも助けてくれてありがとう
　ございます」
「現実だろうと夢だろうと……イノリが困っていれば必ず助ける。
　それだけは絶対に忘れないで欲しい」
「はい」
「でも、醜悪な生き物の事は目が覚めたら忘れていたいかな」
「ふふっ、そうですね」

後日

ご主人様side

　部下のメイドから一つの報告があった。それは、喜ばしいのか
そうでないのか、非常に複雑な気分の報告だった。

「そうか」
「いかがいたしましょうか?　必要なら監視させますが?」
「……。良い。彼個人では、もう何も出来ないだろうしね」
「分かりました」

　二人の父親が正気に戻った。イノリの夢の中で化け物退治をした
翌朝の事だったらしい。
　娘達にした事の全てを反省し、悔い改め、出家して残りの人生を
妻の供養と罪の償いに全てを奉げる日々を過ごすという道を選ぶこ
とにしたらしい。
　病院を退院した後は監視するかどうかを聞かれたが、監視をしな
い方向で決めた。

「「失礼します」」

　トワとイノリが入ってきた。

「二人とも……話は聞いていると思うが」
「はい……そのお父様から手紙が来ていまして」
「ご主人様……ライにこれを渡してくれと」

　トワから手紙を受け取る。封は切られていない。

「確認させてもらうよ」

　このような形で手紙を渡す事になってすまない。妻を失った悲し
みから立ち直れず、私は娘達にどんなに謝罪しても謝罪しきれない
事をしてしまった。今後は、もう二度と会う事もなく、出家して、
償いと妻の供養のためにすべてを奉げます。
　本来ならばこのような事を頼める立場ではないのですが、どうか
私とサクラの娘を……二人をお願いします。

「……」
「その、ご主人様」「お父様はなんと」
「君達を頼むと」
「「そ、そうですか」」

　そんな中メイド長であるクオンが入ってきた。満面の笑みを浮か
べていて、こういう時の彼女は意地悪なんだよなぁ。

「大丈夫ですよ二人とも。ご主人様は責任を取りますので」
「「せ、責任」」

　二人して顔を赤くしないで欲しい。まだそんなに時が経ってない
のもある仕方ないけど、そんな反応をされると、僕も恥ずかしくて
仕方ない。
　そんな二人を見てクオンはニコニコと笑顔だ。

「そういえば……その」
「私達の事は知られてるけど、私達は二人の事知らないのよね」

　確かに、僕達は二人の事を調べたから知っているけど、二人には
こちらの事をろくに話してはいない。

「教えてもらえますか?　ライさんとクオンさんの事を」
「お願い」

　クオンの方を見ると静かに頷いてくれる。

「分かった。ただ、話としては少し長いし、二人が仕事休みの日に
　でも話していこうか」
「「あ、ありがとうございます」」

　聞いても面白くはない話なんだけどなぁ。そんな事を思いながら、
その時は……意外な人物の来訪とともにやってくるのだった。

続く

　次回の話で屋敷編完結()　まぁ、正確には本編としての話は一区
切りと言う感じかな。
　どう考えても本筋の部分はこれで終わって後は、個別エピという
形でいけそうだし。年月ジャンプよりはそっちの方が書きやすい気
はする。まぁ、書くものは書くのであまり変わらない気もする()