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ある科学者の手記(2)

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ある科学者の手記⑥
私は、ハクアを連れてヒノイとの国境近くまで来た。ハクアには、ヒノイに潜入しても目立たないよう、人工スキンとヒノイの服を与えている。今日からハクアは、敵国に忍び込み諜報員として活動する。そして今日以降のハクアとのやり取りは、通信機から送られてくる数字の羅列のみとなる。私は、最後かもしれないと思い、ハクアの姿を目に焼き付けた。フェンテスの科学技術の結集である人工スキンは、間近で見ても人間の肌と見分けがつかず、私は娘の「白亜」が生き返ったのではないかと錯覚したほどだ。私は、不覚にも涙を流し、敵国に消えるハクアの後ろ姿を見送った。これ以降、ハクアからの通信を解読した内容を「ハクアからの調査報告書」としてまとめる。

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関連のリンク
・ある科学者の手記(1)
https://www.chichi-pui.com/posts/6294bb32-57ae-4b3f-b709-801e1c3cea1e/

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