最後の楽園
「ここならすごい魔法が使いたい放題ね!」若き魔導士リナは歓声を上げ、手を掲げると水と炎のオーブが現れた。それは魔法塔を守る結界内でのみ許される、かつての大魔法だった。しかし隣に立つ管理者の老魔導士は険しい表情を崩さない。「その力、自然がくれるものだと忘れるな。この塔を支える木々が枯れれば、この世から魔法が消えるのも時間の問題だろう。」
リナは手を下ろした。オーブが消え、再び静寂が戻る。「そうよね。私たちの魔法は自然とともにあるんだもの。」彼女は木々を見上げ、胸に当てて誓いを立てた。この楽園を守らねばと。
呪文
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