密偵曰く、小娘と侮るなかれ、と
「断れば国の統治方針への叛意ありと見做す、などと意味の分からない脅しをかけてあまつさえ本当に攻め込んでくるなんて。正気とは思えませんね」
「結果としてこうなってしまいましたし、どうでしょう、いっそ貴方をわたくしの男妾にしてさしあげましょうか?」
「――なあ?」
「こちとら脂肪と金を蓄えるしかやることが無い身と覚悟が違うんだよ」
貴族の男の眼前に白銀の斧を振り下ろし、地面に突き刺した。
戦意は断ち切った。終わりだろう。
「貴様は当家の領土とわたくしの身体目当てでこんなつまらない戦禍を振りまきました。王直属の密偵達が顛末を見ていることでしょう。沙汰が届くのを楽しみにしていなさい」
攻め込んできた貴族と護衛に背を向け、優雅を気取って歩く。
見知った顔がほっとした様子で迎えてくれる。
たかが貴族同士の小競り合いとはいえ、初めて戦場に赴き、そして指揮を執った。
本当は落ち目の自分を見限らず残ってくれていた執事、衛兵、使用人達が酷い怪我をしないか、ましてや命を落とさないか気が気ではなかった。
そして、こちらを見ているであろう敵だった者達の視界から外れる所まで辿り着く。
安堵した次の瞬間、彼女の視界はぐらりと揺らぎ、そのまま崩れ落ちて気を失った。
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没落貴族で覚悟の決まった当主な武闘派お嬢様です。
武器が難しいと前々から思っていたので練習も兼ねてファンタジーっぽい兵装をやってみました。
やってみると、肩当てやガントレットは割と出やすいのに、やはりどうしても武器だけが変ですね。
うまくいく指示の仕方があるのでしょうか??わからん…。
そして私はやはり挑発的で意志の強そうなタイプをやりたくなってしまうのであった。。
普段はこんな感じのお嬢様
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