宇宙人カノジョ化計画_05
目の前のことでいっぱいいっぱいで、全く考えていなかった。
やっぱり宇宙人も眠くなるのだろうか。
そう思いながらゾランの方に目をやると、いつの間にか敷かれた布団の上に座っている。
〈画像1枚目〉
ゾラン「疲レタ。寝タイ」
困ったことになった。俺は寝起きが悪いのだ。
もしこのまま俺も寝たとして、そもそも見た目レナちゃんのゾランを目の前に眠れるかという問題もあるのだが、翌朝寝坊でもしたらどうなるか。
いつものように叩き起こしに来る母親にゾランの存在がバレてしまう。そしてあらぬ誤解が生まれてしまうのがオチだ。
ゾラン「ハルトハ寝ナイノカ?」
〈画像2枚目〉
やめてくれ。その目で俺を見ないでくれ。
ダイチ「くれぐれも一線は越えるなよ? もし地球人の子供を身篭った、なんてことになったら外交問題どころの騒ぎじゃなくなるからな」
ハルト「怖いこと言わないでくれよ。ますます眠れなくなるじゃないか」
俺はため息をついた。
ゾランをここに連れてくる時に宇宙船は回収してある。
テントのように小さく折りたたむことができ、今は部屋の片隅でぺちゃんこになっているらしい。
「らしい」と言うのは特殊な技術で他人から見えないようになっているからで、もちろん俺の目にも中身を含めその姿は映っていない。身を隠すには最適な場所だ。
ハルト「とりあえず船の方に移ってもらうか。ゾラン、ゾラン?」
返事が無い。眠ってしまったようだ。ネグリジェ姿のレナちゃんのまま。
なんと無防備な格好だろうか。
〈画像3〜5枚目〉
ダイチ「どうしたハルト?」
ハルト「……眠っちゃったよ」
ダイチ「あーあ。そうだ、せっかくだから寝顔見せてくれよ。グラビアじゃなかなかこんな姿お目にかかれないからな」
ハルト「ったく」
俺はスマホのカメラをゾランに向けた。
ダイチ「うおおお! レナちゃんの寝姿! たまんねえ!」
ダイチは興奮してスクショをしまくっている。こんな時でもその発想に至るダイチには感服する。
ダイチ「さっきも言ったが、くれぐれも一線は越えんなよ? じゃ、また明日」
ハルト「おう、もう『今日』だけどな」
電話が切れた。
ハルト「しょうがない、ここで寝るか」
俺は部屋の隅の畳の上に寝転がった。ゾランが視界に入らないように。
念のためスマホのアラームを三重にも四重にもセットしておく。
ハルト「これでよしっと」
目をつぶる。
俺も疲れていたのだろう。途端に眠気が押し寄せてきた。
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