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俺の姪っ子が可愛すぎる! (AI Remastered)

使用したAI Stable Diffusion XL
俺には七つ上の歳が離れた姉貴がいる。
不倶戴天。犬猿の仲。目の上のたんこぶ。理不尽と暴力の権化。おに。あくま。ひとでなし。
それぞれに色々あるのかもしれないが、少なくとも俺にとって姉貴というのは概ねそういう存在(モノ)である。

姉貴は女だてらに近所をシメるガキ大将で、彼女が発揮する傍若無人ぶりに小さい頃からどれだけ泣かされてきたかわからない。
俺(及び、近所の子供ガキども)の幼少期は、彼女の忠実なる下僕として費やされることとなった。

これだけでも十二分に脅威だというのに、そのくせ成績は体育や美術、家庭科なども含めた全教科で常にトップを独走してたというのだからタチが悪い。
十で神童、十五で才子。二十過ぎればただの人……などという故事は、誠に遺憾ながらうちの姉貴にはまるで当てはまらなかった。ここまでくると、さながら才能を過積載した暴走トラックだ。

関わるすべての人々の人生を(いい意味でも悪い意味でも)散々にブチ壊してくれやがった挙句、あいつは東京の国立大学に主席で合格し、颯爽と単身で発っていった。

  ◆

さて、それから十数年後。
昔ながらの片田舎にある俺の実家は、今どき珍しいぐらい親戚付き合いが多く、季節の節目には親族が一堂に会する。
それはうちの姉貴も例外ではなく、今年もまた、胃が痛くなる時期がやってきた。
その上、姉貴だけでも十分だというのに、最近はさらなる頭痛のタネが俺を悩ませている。

姉夫婦を迎えに車を郊外の空港に走らせた俺は、ロータリーでキャリーバッグを引く三人組の姿を見つけた。

「こんにちわ。一年ぶりだね、直尚おじさん」

少しだけハスキーで、あどけなさの残る声に呼びかけられた。どこか甘えるようなニュアンスを含む響きは、それだけでくすぐるようなむず痒さと多幸感を感じさせる。
蜂蜜を連想する亜麻色のゆるっとした髪の少女が、あたかもそこが定位置とばかりにすとんと助手席に乗り込んできた。鮮やかな赤色のキャミソール・ワンピースに包まれた双丘が、たゆんと振動で大きく揺れる。

「……お、おう。久しぶりだな、茉優花(まゆか)」

いかんいかん。思わず思考がフリーズしかけたじゃないか。くりっと大きな瞳で見つめる上目遣いの視線から目を逸らすと、俺は内心の動揺を抑えたまま車を発進させた。
後ろで姉貴と旦那さんが難しそうな話で盛り上がる一方、隣に座る少女はしきりに話しかけてきた。こちらは運転中なので、生返事にならない程度に相槌を打って応対する。

気を抜くとすぐ、先ほどの光景が脳裏をちらちらと掠めて集中を乱す。ダメだダメだ。運転に集中しろ。
そもそも、相手は去年までランドセル背負ってたような年頃なんだぞ。そこに反応したら色々と負けだろ。

「……ねえ、おじさん聞いてる?」
「ああ、聞いてる聞いてる。聞いてるから、大人しく座ってろって」

あーもう、こっちに身を乗り出してくるんじゃない! ていうかこいつ、めちゃくちゃいい匂いするな。
ふわりと漂う甘い香り。コロンでも付けてるのだろうか。いや、それだけじゃない。爽やかで瑞々しい、果物のような匂いがする。女の子ってやつは、どうしてこういい匂いがするんだろうな……いやいやいやいや、何を考えてるんだ俺は!

こいつの名前は望月茉優花。姉貴の一人娘――ようは俺の姪っ子で、俺の頭を悩ませている頭痛の張本人だ。

呪文

入力なし

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