創作おとぎ話 とある離島の伝承
海の神様は人間の事がとても大好きで、年に一度祭事を開けば、
人間がその年に必要な分の、魚を捕る事を許していました。
島民は神様との約束を守り、毎年自分たちが生きる分だけの魚を捕り、
海と良い関係を築きながら暮らしていました。
しかしある年、愚かな島民が現れたのです。
自分の欲を満たし、私腹を肥やす為に、魚を必要以上に捕ったのです。
怒った海の神様は、海を荒れさせ、津波を起こし、人間を海へ入れないようにしてしまったのです。
島民たちは愚かな島民を縛り上げ、神様に必死に謝りますがそれでも神様は許してくれません、
困った島の長は、神様にどうすれば許してくれるか聞きました、
「おお、我らの偉大なる海の神よ…どうすれば我らをお許しになるのでしょうか。」
「人間よ、貴様達の仲間が、我ら海の仲間を必要以上に殺した。ならば、こちらも同じ事をしなければこの怒りは収まらない。」
神様はそう言うと、一人の初潮を迎えていない純潔の乙女の命を要求してきました。
神様の要求に当てはまる娘は、島の長の孫娘ただ一人しかいませんでした。
孫娘は、自分の命で島民が救われるなら。と人柱を受け入れ海へと向かいました。
島民全員が娘に何度も謝り、沢山の涙を流しました。
そうして娘は海の神様に連れていかれると、海は穏やかになりました。
それからも島民は、祭事と神様との約束を守り続け、決して必要以上の魚を捕らなくなりました。
それから長い長い年月が経つと、過去の約束を忘れ、再び魚を多く捕る愚かな人間が現れました。
しかし、海が荒れることはありません。
その代わりに、その愚か者が再び海へ出ると、何処からともなく人魚が現れ海に引きずり込んでいったのです。
それからは、愚か者が現れる度に、人魚が現れては海の底へ引きずり込んでいきました。
人魚を見た人は皆、口を揃えてこう言いうのです、
「人魚は幼い少女の顔をしていて、悲しそうに泣いていた。」
いつしか島の祭事は、神を祀るものではなく、幼い少女の人魚を祀るものへと変わり、
今でも毎年行われるのでした。
おわり
おとぎ話は必ずしもハッピーエンドとは限らない。どこか悲しく、怖いものもアリかなと思ってます。
そして、このお話の教訓は、
・必要以上に自然を穢してはいけない。
・人間は過ちを繰り返す。
・人間は既に神に見捨てられている。
最後のはかなりぶっ飛んでますが(笑)
みんな!自然は大切にしよう‼🐟✨
ナミサンさんのユーザー主催投稿企画「フェアリーテイル」↓に参加させていただきました!
https://www.chichi-pui.com/events/user-events/f5beee9b-4ff8-6774-6f26-3dd91e43f8cc/
呪文
呪文を見るにはログイン・会員登録が必須です。
イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 20
- Scale 7
- Seed 2269731486
- Sampler DPM++ 2M
- Strength
- Noise
- Steps 20
- Scale 7
- Seed 2269731486
- Sampler DPM++ 2M
4件のコメント
コメントをするにはログインをする必要があります。
ありそうなでいい昔話ですね😊
しかし、神様の指定はキモいですね…😅
ですが、一応自分なりのちゃんとした設定があります✨
アンデルセンの書いた「人魚姫」は処女の暗喩という説があります。
人魚姫が王子に会うために人間に姿を変える際、尾が分かれて足になる描写が、処女喪失を表しているらしいです。
そこから着想を得て、
「人魚=処女でなければならない」
という設定で、神様はあの条件を出したと言う事にしてます🐟
つまりこんな設定を考える私がキモいですね✨✨
返信先: @
3つ目の教訓がかなりキテますねぇ(*´艸`*)
一繋がりの青い空と海が良い表現ですね(*´ω`)ステキ
ありがとうございます✨
返信先: @