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打ち棄てられた社に残るはぐれ狐

使用したAI Stable Diffusion
「よう…気が付いたか旅人。迷い込んで呪い憑きにでもやられたか、そこの庭に倒れとったんじゃぞ」

目を開けると、狐の類が横に座って私をのぞきこんでいた。

「儂は古い狐じゃ。…と言っても驚いた様子でもないな」

はあ、狐の知り合いは、いくらか居ますので。
まだ若干朦朧としたまま間の抜けた返事をした。

「そうか、ここはもう廃された神社でな。儂が一人で棲みついておる」

「一応、棲んでおる分、悪鬼邪霊は厄除け程度に祓っておるが。果たして、今の国はどうなっておるんじゃ…昔より狂気を帯びた呪い憑きが増えたよ」

訥々としゃがれた声で語る狐はぼろぼろに崩れかけた肌と痛々しい傷跡、そして衰弱が見てとれたが、その奥にかつての美貌を想起させるに十分だった。

「酒は飲めるか。その気付けを飲んだら出ていけ。ここに居ても、良いことはないぞ」

なぜここに一人で。つい、聞いてみた。

「新しい社ができてそちらに稲荷神様はうつられ。皆、行った。だが儂は群れるのが苦手じゃったから。稲荷神様は優しいお方じゃよ。『離れて好きに暮らせ、ただ、できる限りで良いからここの邪気を払う役目をして欲しい』と仰ってくれてな」

新しい社なら、多分知っている。いつも参拝しているあの大社だろう。

「そうか、皆、元気にしておるかの」

とても賑わっていますよ、と答えると少し微笑んだ。やはり美しい。

盃一杯の酒を飲み干し、また来ます、お礼がしたいので、と朽ちた社を後にした。
狐から返事はなかったが、つまりはっきりと拒絶はされていないということだ。
参拝する社が、ひとつ増えた。


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生成する絵もそうだけど偶然できたそれに対する話を想像するのが好きなので何となくこういう話を添えたくなってしまう。

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