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「なんなのコイツ!!」
「下がれッ下がれッ!援軍が来るまで持ちこたえろ!」
         「こんなのが居るなんて聞いてない!」
  「痛いっ!助けてッおいてかないで!!」



通信機から聞こえる阿鼻叫喚の声に、悲痛な表情を浮かべるアイリス。
「アンジュ様、前線の部隊から援軍要請です。例の生物と接触した模様」
「例の…アノマリィとかいう化け物、ね」
「はい…」
越夜隊はルースト005を占領後、神の繭を求め更なる最深部を目指した。
旅人や黄昏梟との戦闘は避けられず、面倒な事になるとは予想していたが―――
「まさか神の繭に防衛機能があったとは…予想していませんでした」
「そうね、簡単に近づけるとは思っていなかったけど、此処まで苛烈とは思わなかったわ」
現在アンナローズ派の越夜隊は、突如現れたアノマリィという正体不明の生物と交戦状態だった。
アノマリィには様々な形態が存在しており、アンナローズ派が接触したのは『INSECT--03』と命名された蟲型の生物だ。
幸い、撃退することは可能なのだが、いかんせん一つ一つの個体の戦闘能力が高い上に、神の繭に近づくほど数が増える為思うようにいっていないのが現状だった。
旅人も黄昏梟も苦戦を強いられている。この戦況を乗り越えられた陣営が、神の繭に近づける。
アノマリィは脅威ではあるが、他陣営の牽制も行わなければいけない。
「援軍は送れないわ。現状の戦力で何とかしてもらうしかないわね」
淡々を告げるアンジュに、アイリスは絶望が滲んだ表情を浮かべ聞き返す。
「そ、その…仲間を…お見捨てになるの…ですか?」
今にも泣き出しそうな彼女に、アンジュはふわりと優しげな表情を見せた。
「安心なさい、あちらには『犬』を行かせたわ。まぁ…ちょっと噛み癖が悪いけど、少しはマシになるでしょう」
その言葉を聞きぱぁっと顔を輝かせるアイリス。
戦況は芳しくない。が、何としても手に入れなければならない。

「他の越夜隊とも共闘要請を。神の繭は…私たちが確保するわよ」



INSECT--03
昆虫に類似した蟲型のアノマリィ。
攻撃性が極めて高く、強靭な顎と鋭い爪で獲物を捕らえ捕食する。
一時的ではあるが飛翔・滑空が出来、捕えられたら最後、強固なシンカライでも噛み砕く。

越夜隊 -ルミナス・アンナローズ-
危険度の高い武装集団で知られる越夜隊の中でも,穏健派の少数派閥をまとめ上げる人物.
越夜隊の中でも話し合いをモットーとしている人物で,自身の派閥構成員もそれに倣っている.
外部からの印象も『越夜隊の中で唯一話し合いが通じる人』とされているが、同時に黒い噂が絶えない謎多き人物.
だがはっきりしている事は,彼女は人造教義を盲信する武装組織『越夜隊』であるという事は,変わらない事実である.

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