おーじーさーまっ!
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(つ、疲れた…これが貴族の仕事…?一体なんなのよ…)
貴族のトップ層達への挨拶まわりを終えて一息つこうと迎賓館のホールを出る。
ふやけたカボチャみたいなジジイばかりを目の当たりにしてうんざりした気分をワインで流し込んだ。
ほう、と酒臭い息を吐いてあたりを見渡した所で一際眼光鋭く、そして精悍な初老の男性の後ろ姿が目に入る。
「え、おじ様っ?!」
嬉しくて思わず駆け寄りながら大きな声を出してしまった。
――ん、その声
男性は鷹揚に彼女の方へ振り向くと破顔し、孫を慈しむように目を細める。
――おおー、大きくなったなあ
「どうしておじ様が貴族の交流会に?」
無精髭を撫でながら嘆息しつつ答える。
――爵位も職も無いオヤジに『これまでの国家安寧に尽力された敬意を表してのご招待』だとよ。要するにタダで用心棒しに来いってこったろ
元・国家治安維持遊軍部隊の将。兵士の一般市民募集に志願し、下級兵卒から実力で将まで昇りつめた異例の人物だった。
「貴族って見栄ばっかりでほんとケチねえ。嫌なら断ってしまえばよろしかったのに」
――まあほら、普段食えないような良いもの飲み食いできると思ったらつい、なあ
がっはっはと雷が響いたかのような豪快な笑い声をあげる。
「おじ様らしい」
両親と親交があったこの、元・将軍は気取らず、例え王に対してでもへつらうことがない。彼女はこの人物のことを何しろ尊敬していた。
「もしこの地方に暫く滞在なされるのでしたら、またわたくしを鍛えてくださいませんか。斧でも格闘でも、戦術でも。もちろん当家にいる間は飲食全てタダですわよ」
――元一軍の将をメシ代程度でこき使おうってのは、本当に貴族様はケチだ、わあっはっは!
自分で言ったことに対してまた豪快に笑い、そして気前良く承諾してくれたということだった。
――さて、こんな所で平民相手にいつまでも時間つぶしてる暇ねえだろう。俺も警備にまわらにゃならんしな。
「はい、戻ります。また後で当家の者からご連絡差し上げますので」
ほんの1、2分会話しただけだが、気が付けば疲れは消え失せ、足腰に力が入っている。
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#上流階級 あかさたな(避難用)様ユーザ主催企画参加分です。
本当はですねーー、無精髭おじの方をつくりたかったんですけど、今まで男性はゴーヤサラリーマン以外やってこなかったおかげでしっくりくる男性が全くできずいったん保留にしました。
…まあ、オッサンよりお嬢の顔アップの方がいいよね!
こちらの蜂蜜大好き貴族お嬢様は #誇りは蜂蜜で塗り固めてある タグで纏めています。
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