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企画としての晴天アポカリプスは終わりましたが、個人的なストーリーの完結がまだですので、続けて投稿させていただきますw
お暇な方は最後までお付き合いくださると幸いです。
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越夜隊の活動により、目覚めつつある神の繭。
それが明確に確認されたのは、黄昏梟によるスキャンの結果だった。
繭を護衛するかのように徘徊し攻撃を仕掛けるアノマリィたち。彼らは、神の繭から発せられている信号を受け取って行動していたのだ。
その事実が判明したことで、フクロウたちの間に一つの仮説が浮かび上がる。

――神の繭をなんとかすれば、アノマリィも活動停止するのではないか?

強大な力を持つアノマリィを撃破することは難しくとも、司令塔である神の繭そのものを封じれば、事態は収束するかもしれない。
では、いかにして神の繭を封印するか。
刻一刻と滅びの時が迫る中、何度も会議が重ねられ、様々な案が飛び交う。
議長の目に留まったのは、スカイペネトレイターから回収された技術のひとつ”量子テレポーター”だった。

「これだ! テレポーターで神の繭を深宇宙に飛ばして争いの火種をなくし、同時にアノマリィも無効化する!」

ところが、この作戦はいくつかの問題点も孕んでいた。
テレポーターの起動には、強力な発電装置が必要だ。このキャンプを賄っている全電力を集めても、到底足りない。
そもそも設置できる場所があるのか。混乱極める戦場に、誰がどのように設置するのか。

後者はともかく、前者にはまだ解決の余地があった。
ニューカナヤマに拠点を敷いた旅人のコミュニティに掛け合い、コバルトジェネレータの電力を分けてもらうという策だ。
コバルトジェネレータは膨大な発電能力を有している。すでに電力は余るほど生産されているはずだ。

交渉術に長けた構成員が数名選び出され、夏空へと飛び立つ。
残されたフクロウたちは、彼らが吉報を手に帰巣することを願うばかりであった。
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神の繭封印作戦・下 へ続く
https://www.chichi-pui.com/posts/dd171e5f-f34b-44ef-a613-d33ea77c0469/

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