さるきちさん主催の投稿企画「愛の告白」に参加します。
現代から遡ること数十年前のお屋敷内、才気煥発な若いメイドが新人執事を後ろから力強く抱きすくめて問う。
メイド「おい、私のこと好きか?」
執事「え…ちょ…先輩、こんな所で何を言い出すんですか…?」
メ「チッ、男ならハッキリしなよ。私のこと『好き』か『嫌い』か?」
執「…大好きです」
メ「ふーん…『大好き』か。悪くない答えだね。それなら結婚してやる」
執「え?」
メ「私のこと大事にしろよ」
執「えーーーー⁈」
若い執事の脳裏に、件のメイドに道場で散々に打ち負かされた日々の記憶が蘇る。
メ「おらおらぁ!新人だからって手加減しねーぞー」
執「な、なんでメイドが無茶苦茶強いんだ…」
メ「はははははっ!執事一族のもやしっこなお坊ちゃん達とは鍛え方が違うんだよ!」
バキィッ‼︎
破壊音と共にメイドの蹴りが執事を完璧に捉えると、執事は道場に倒れ込んだ。
練習後、おしぼりを差し出すメイド
メ「ふーん、お前なかなかやるじゃん」
執「…これでも、もやしっ子の中では鍛えてきた方なので…」
メ「ふふっ、私がもっともっと強くしてやるよ😁」
執「はぁ…よろしくお願いします、先輩😰」
お屋敷で我に返る若い執事
執「ふぅ…これは断ったら◯されるかもしれない…」
若き日の執事長とメイド長の馴れ初め話でした。
(裏話)
「1回やってみたかったんだよね、コレ♪」
https://www.chichi-pui.com/posts/65ab6306-6058-4bc9-8db8-d73b66336ae3/で、娘の彼氏を過激に出迎えた執事長殿でしたが、「執事長殿の場合は?」ということで、ありがたく10,000いいねを頂いた記念も兼ねて、執事ちゃんのスピンオフストーリーを考えてみました。
そして、執事ちゃん一族のほかにメイドさん一族を追加しました。
まだ柔らかい設定ですが、取り敢えず執事一族とメイド一族は全体的には仲が悪いことと、メイド一族の方が平均的に執事一族より強いこと、今回登場したお祖母ちゃんが一番強いことは決まっていますwww
ただ、一族同士がいがみあっている所に恋が生まれると言いますか(ロミオとジュリエット的な?)、執事長殿はとくに血の気の多い将来のメイド長候補殿に目を付けられてしまった次第です。
お互いの一族に知られる前にサッサと結婚してしまったメイド長殿は、生活を共にするようになってから、執事長殿の浮気性に悩まされることになりますが、それはまた別の話
(裏話2)
忙しくて参加できなかった漫画企画ですが、FramePlannerを使ってみました。Undo機能がないから手戻りはできませんが、Webアプリでここまで漫画絵を作れるなんて素晴らしいですね。
コマ割りまで凝り出すと沼にハマりそうなので暫くは1コマ〜4コマくらいで遊んでみたいと思います。