南の国で長期休暇・2
翌朝、宿として借りている村の空き家に、昨日の銀髪の子がやって来た
相変わらずのカタコト交流だが、どうやら島を案内したいようだ・・こちらも予定があるわけでもないので、ガイドをお願いした
素手で魚を捕まえたり、森を抜けて滝に行ったり・・結局、日が暮れるまで一緒にいた
明日も来てくれるようだが、午前中は学校?に行くらしく、昼に来ると言っていた・・と思う
夜、宿を手配してくれた村長と酒を交わした
あの子は村長の姪だそうで――もっとも村人のほとんどが親戚同士のようだが――気に入られたようだね、とニヤリ笑いから始まり、この島の暮らしや、あの子が島の外、特に日本に興味を持っている話など、やはりカタコトで聞かされた
最後に、あの子から日本のこと、そのほかの国のこと、いろいろ訊ねられるだろうが面倒がらずに教えてほしい、出来る限りでいいから仲良くしてくれ、と頼まれた
「ところで、何で日本に興味を持ってるんですかね?」(アニメかな・・?)
「小さいときに中心の島の映画館で見たザトーイチって日本映画が気に入ったみたいでね。アクターはカッシンタローという名前だったか?観た日からしばらくの間、木の棒をカタナみたいに振り回してたよ」
「お、おぅ」(そっちの路線か!)
https://www.chichi-pui.com/posts/8c871e65-77ce-44a6-b794-e511ac912001/ に続く(R18)
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