『巌装のキリシマ』【ニャンノ世界】
【巌装のキリシマ】
湖条キリシマ、天撃のウチョウに仕え、サツマ国動乱時では、彼女の副長として、殿を努め、攻めのウチョウと守りのキリシマとして、復興派のサツマ国軍を返り討ちにした。
現在は築城が構築した城の防衛に着く…
「ほい、おにぎりとお茶だ…」
「ありがとうございますウチョウ様」
「いい、私はもう、当主ではないから」
「それでも、私にとっては、アナタが主です」
天撃のウチョウが隣に立って城を見る
「こうして、城を見ておにぎりを食べると旧サツマ国を思い出すな」
今はもうない…旧サツマ国の景色…
ここは旧エルフ国で、スタロンの宣言により製骸叶国となった。
「黙示の先にある理想を各々が…私はウチョウ様の望む…武の極致に至る理想郷を支持します」
「ありがとう…しかし、キリシマ、ここでは各々が理想を叶えんと動く場だ…お主の願いはなんだ」
「願い…ですか…」
願い…其は主の側にいて、主が健やかに暮らせる場を理想としていた。
だが、この思いは…身勝手なのかもしれない…主は、ウチョウはもっと高みへと至ろうとしている…ならば、それを支え、共に進むのが理想だろう…だが、月を見て
彼女は思うのだ…。
「理想郷に生きるためには土台にならないといけませんね…」
「それがキリシマの願いか」
「ともかく、今は…クエザ軍の警戒を…」
「願いは解らぬが、まぁいいさ…きっと、誰しも心に抱いてるのは分かってるから」
ウチョウは微笑んでいた
「笑うことが増えましたね」
「そうかな…まぁ、自分のしたいことを、頂刀と共に目指せて幸せだからかな」
「楽しそうな姿を見られて私は嬉しいです…」
月夜が綺麗だ
地上の黙示録のような状況に対して
天は煌びやかで美しいと
巌装のキリシマは思った。
守る、主のために盾となる
強固な思いが絶対的な防御となって、
彼女の強さたる由縁なのかもしれない…
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