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勇者に会いに行きます。

使用したAI NovelAI
もうすぐ16歳の誕生日を迎える勇者が正式に王からの魔王討伐を言い渡さられると言う。
この話で私の周りは持ちきりだ。
そりゃそうだろうな。私達戦士は戦ってなんぼ。
常に強い相手を求めている。全員では無いが。
勇者と旅をして、魔王討伐に協力できるならこれ以上の名誉な事はない。私は・・できる事ならそうしたいが、私は父から譲り受けたこの盾をぜひ勇者に譲る為に。この父が鍛え上げた全ての呪文を跳ね返す盾を。必ず魔王討伐に役立つはずだ。
話では王からの魔王討伐の命を受けた後、街にある酒場で旅の仲間を集めるらしい。
勇者とて1人で魔王に勝てるわけではないのだ。
私も近くの村までやって来ていたがその酒場に向かう為、城に向けてその場を後にする。

城へ向かう途中、道の脇でうずくまっている男を見つけその場に持ち物を置いて駆け寄る。
「おい、大丈夫か?」
顔を覗き込んだ私の耳元で男がなにか囁く。
あれ?体がっ、おも・・い・・。
しまっ・・た・。。これは眠りの魔法・・・・か。

目覚めた男達に体を弄ばれていた。
何処だろうここは?コイツらのアジトだろうか。
体に力が入らない。
なんとも情けないな。私は。
男にこんな事をされている事より、自分の情けなさで悲しくなってきた。
こんな所でこんなごろつき共にやられてる奴が、勇者と旅に出る事を夢見て浮かれていたのか。
だけど、この盾だけは。必ず。

何日経ったのだろう。
もう勇者は旅立ってしまったかな?
仲間達と共に。
男達は飽きる事なく私の体を貪る。

今日も一日中男達の相手をした後、ぐったりと床にへたり込む。男達は満足げにしている。
男達は完全に油断している。
少しだが体に力が入る。痺れ薬に耐性が出来てきたのか、飲まされる量が少なかったのか?
再び私を縛る為に縄を持った男が近づいてきた所で男を殴り倒し私は壁に走り寄る。

ずっと狙っていた。この時を!
突然仲間を倒され、数人の男が私を取り囲む。
「裸で剣と盾だけ持ってなんとも情けねえ格好だな。」
うるさい。これだけあればお前らに負けるわけはない。あの時はまさか呪文を使うと思って居なかったから。口には出さずに心の中で言ってやる。
「まだ逆らうってんなら俺の呪文で焼き殺してやるよ」
私に眠りの呪文をかけた奴か!コイツだけは許さない。
男が炎の呪文を唱えると同時に私は盾を構える。
広範囲の炎の魔法だったのだろう。
横から上から炎が私に迫ってくる。だが、盾がほのかに光り始めると炎を吸い込み男達に向かって向きを変える。一瞬だった。
男達は炎に飲まれ、その場に全員倒れ込む。
ふむ、真っ黒になっているが全員死んでは居ないようだな。
だが、呪文を放った張本人だけ怒りに顔を歪ませながら、剣を構えて立っていた。
「てめえ、許さねえぞ!」

私はお前が無事で嬉しいよ。
直接ボコボコにしてやれるんだからな。

剣の腕もなかなかのモノだったが、私に敵うまでではなかった。

誰かの声が聞こえるな。他の仲間がやってきたのか?

「これでもう大丈夫ですよ。」
僧侶らしき女性が癒しの呪文で体の傷を治してくれる。現れたのは僧侶の女、魔法使い風の女、そして幼い顔をした少年。
「ありがとう。君達は何故こんなごろつきのアジトに?」
「いえ、此処には偶然。ダンジョンで宝箱を守るモンスターと戦って居たのですが、パーティーの商人の男があまりのモンスターの大きさに逃げ出してしまって。出直そうと地上に出たら、この建物の中に繋がっていたようで、そこで凄い音と、人の声が聞こえたので駆けつけてみると、貴方達が戦っていたから。」
「モンスター目の前にして逃げるなんて情けねえ奴だな。」
「ほんと、この人頼まれたら断れないんだから。あの商人の男はダメだって言ったのに。勇者って言ってもまだまだ子供なんだから。」
勇者?!
この子供みたいな顔した奴がかっ!
「お前が勇者かっ!私はお前に会う為に城に向かってたんだよ、情けねえ事にこんな所で捕まっちまったが。この盾をお前に使って欲しい。この全ての魔法を跳ね返す父が鍛えたこの盾を。」
勇者に盾を差し出す。
「いえ・・・・それはお断りさせてください。」
その場にいた全員が勇者に視線を向ける。
「なんで・・」
「あの、その、盾が要らないって事ではなくて、盾は貴方が持っているのが一番お父さんも嬉しいと思うんですよ。だから一つお願いがあるんですが、魔王討伐の旅に一緒に来ていただけませんか?とても危険な旅ですけど。」
・・・
私が・・?勇者の旅に?
「こんな所でごろつき共に捕まってるような情けない戦士だぞ。」
「さっきの戦い途中から見てましたけど、凄かったです。僕なんかより全然強いと思います。」

出遅れてしまったが、こんな所で勇者一行に出会えるなんて。

「よしっ!そんなら早速宝箱を守るデケェモンスターってのをぶちのめしに行くかぁ!モンスターの攻撃は全部私が受け止めてやるからな!」

立ち上がって行こうとする私を勇者が止める。
「あのその前に服を着てください。目のやり場に困ります。」
そういえば裸だったの忘れてた。
顔を真っ赤にして俯く勇者。
よく見りゃなかなか可愛い顔してるな。
こりゃ将来が楽しみだ。

呪文

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