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超回復の影響で、身体が火照ってしまい、眠れない幻刃。超回復のおかげか、筋肉の痛みはほとんど和らいでおり、動くのに差し支えが全くなくなっていた。
夜風を求めて、場内の風を読取り、屋上へ繋がる階段に差し掛かった時。
幻刃(あら?先客かしら?)
気配がする。意識を深めると、どうやら執事と月美のようだ。

月美「...で、どう?まほは」
執事「ほぼ回復は進んでいるが、明日は肉体回復と、ヤマネとの同化の率を上げたい」
月美「まだ完璧じゃない?」
執事「昨日はたまたまみたいな感じだ。突然沸き上がる力に翻弄され、肉体の限界を越えていたからな」
月美「アンタのマナが肉体を超回復をさせる能力があれど、無茶しすぎでしょ?まほの身も大事にしてよね?」
幻刃(...まな?霊力の事よね?私の体内に確かにある...この暖かい感じは...やはりラーヴィさんの?)
ヤマネと同化した際、気になっていたが、これで確信に至った。
月美「...ラーヴィ自身は、マナを与えて大丈夫なの?」
執事「問題はない...幻刃がベストを尽くせるように、マナの提供はヤマネとの取引で約束している」
月美「...しょんなかねぇ💦不思議と馴染みも良いみたいやし💦なしアタシとアンタのマナは相性悪かと💦」
執事「月美は特別過ぎるからな?僕のマナは弾かれる」
月美「んま、特別?悪い気はしないケドさ...?」
執事「どうした?」
月美「確かに誰かのマナを感じたけど...遮断された?」
執事「悪意は感じなかったから城の誰かだろ?」

そっと柱に身を隠し、霊力を鎮め感知されないようにする。
幻刃(そつかぁ...同化出来たのは、確かにラーヴィさんの霊力を感じたあの時だったわ...)
ヤマネと自分を繋ぐ、執事霊力...同化の鍵はそこにありそうだ...が
幻刃(...実力では無いのよね...癪だけれど...)
助けられてばかり...だが、下と後ろは向くまい。
幻刃(強くなる!どんな事があっても!)
そっと決意をさらに固め、幻刃は部屋へ静かに戻っていった。
身体火照りは更に熱い感じに、自身の生命に溶け込むのを感じながら。

呪文

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