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Prototype 2024-04-19

使用したAI NovelAI
刀を奪った張本人であるヘルマン伯との対決で不覚を取り、生命の危機に陥ったあたしを救ったのはロミの秘術だった。
死という結末を、あたしの意識を過去へ送ることで回避したと言ってのけるロミ。あたしに魔術の素養はまったくないけれど、それがどれだけ荒唐無稽な芸当なのかということだけはわかった。

「……どうやら、ここまでのようね」

屋敷を後にする道すがら、ロミが足を止めてぽつりと呟く。
……思えば、あまりにも静かすぎたのだ。いくら夜更けに乗じての脱出とはいえ、ここに至るまで一切の誰ともすれ違わないというのは流石にあり得ない。

書き割りのように虚ろな真夜中の大路に、ただ一人の人影が佇んでいるのが見えた。
黒を基調としたくるぶし丈のカソックに、純白の肩掛け。胸元に下げているのは、夜闇でも燦然と輝く太陽の聖印。
おかっぱに切り揃えた栗色の髪を風になびかせ、アイスブルーの瞳が無表情にこちらを見据えていた。

「やはり、見逃してはくれないのね」
「あらかじめ、警告はしていたはず。あなたが力を振るうようなことがあれば、その時はわたしが始末をつけると」

そこに立っていたのは、副都オストラントで別れたはずのリーシャだった。

「世界の調和を乱すものは、何人たりとも看過することはできない。女神と教会の名において、わたしはあなたを断罪する。――<顕れよ>」
「リーシャっ!!」

紡がれた聖句と共に、蒼い玻璃で象られた剣が現出する。あたしとロミが、リーシャと一緒に地下遺跡で見つけだした聖遺物。
星を射貫く閃光(アルトエリシア)と呼ばれる大剣を、リーシャは躊躇することなくこちらへ向けて構えるのだった。

呪文

入力なし

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