メカ歌姫 (第一機械化歩兵)
「少佐! 何考えているんですか!」珍しく副官の谷澤中尉が遠藤にかみついた。
「いやな、広報活動の一環として第一機械化歩兵の連中にお願いしたらアッサリOKどころか喰いつく喰いつく。
歌やダンスは記憶媒体に入れれば完璧にこなすから問題ないし、上層部も以外にも文句言わんかったし・・・」遠藤が珍しく声が小さく頭をかいた。
広報活動の一環で、歌でも歌わせれれば平民の受けもいいかもとの冗談のような発案から、トントン拍子に話が進んだ。
あえて機械の体を一部見せる服装にしたのは、機械化歩兵を占領地管理業務に起用したいとの国防管理庁と総務省からの依頼の兼ね合いである。
総務省からの依頼は機械化歩兵を近衛師団に警備要員として一個小隊派遣してほしい旨の依頼だった。
それも国主儀仗兵部隊、国主に最も近い位置にいる部隊である。予算は総務省が負担するという。
儀仗兵は国主の政の警備部隊である。要人警護も兼ねることもある。気味が悪いくらい好条件なのが逆に怖い。
占領地管理は、人間が行うと必ず略奪、暴行、強姦事件が発生する。機械化歩兵にはその概念がなく、かつ平民から攻撃を受けても十分対応できる戦闘力もある。容姿が女性というのも現地受けがいいそうだ。
「と言うことで、ためしにガゼフでやったら大好評らしくてな。広報専門のアイドル担当歩兵を作ろうと思っている。技術部もやる気マンマンで凄い美少女を作成したらしい」
「アイドル担当歩兵・・・凄い美少女・・・・少佐、彼女らは一体が戦闘装甲車並みの金額です」
「分かっている。管理地業務にそんな高性能はいらんから第一機械化歩兵の4割の性能にする。これだけでも金額は四分の一以下になる。要するに防御だけに特化すれば管理用歩兵の用途は足りると判断した」
「・・・ったく、あなたは奇想天外すぎるわ。第一の子たちの反発はないの?」
「そうかな? 第一機械化歩兵の連中はノリノリだぜ。元々容姿は相当いいしな」
谷澤中尉としては、まさか機械化歩兵でアイドルグループを作るとは想像もしていなかった。
「こりゃ、凄腕なのに出世コースから外れるわけだわ・・・」谷澤は溜息をついた。
呪文
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