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My own sea (short story)

使用したAI niji・journey
🪤企画参加📜
ファンタジー的なストーリー仕立てにしてみました。
短いですが、良かったら絵と合わせてどうぞ。


ここは地下に作られた倉庫のようだ。――もっとも、すでに使われていないため廃倉庫と呼んだほうが正しいだろう。
置き去りにされた机や壺たちはねずみたちの住処にされ、ボロボロに朽ちていた。
奥へ進むたびに砂埃が舞うため、適当な布を簡易的なマスクにして先に進んだ。


最奥へたどり着くと、そこには扉があった。扉には紙が貼られており、砂埃でざらざらとしていた。
"彼らの世界、想い出を遺そう"
……どういう意味だろうか。たまにダンジョンで謎解きの碑文なんかがあったりするが、それとは違うようだ。
解読は諦め、ドアの取っ手を掴んで思い切り引くと、ギィと軋む音がして、砂埃が視界を覆った。
開き切るのも難しいため、扉を最小限まで開き、体を滑り込ませるようにして入った。

……辺りは暗い。
転ばないよう、手探りで奥へ進むと――。


そこには、「海」があった。
……といっても見たことはない。歴史の授業で、大昔に存在したと言われているものだ。"たくさんの青い水"、"つるんとした生き物"……。
優雅に移動する生き物たちを目で追いながら、恐る恐る近づき、海に触れようとしたとき、触れた指先がざらりとして、息を飲む。
「これは……海じゃない。壁に映像の魔法を使っているのか」
目の前の海が本物でないことに落胆したが、映像の魔法も失われた過去の魔法のひとつだ。本来ならばこの発見だけでも大喜びするべきことなのに。
映像の魔法は過去を写し取り、可能な限り繰り返し映像を映す魔法だ。だからこの海も、大昔にあった光景なのだろう。
「……もう少しだけ見てもいいかな」
この魔法も……海は、依頼主に報告すれば研究のため囲われて二度と見れないだろう。
ならば、少しでも記憶に焼けつけられるように眺めたい。
汚れた床へそのまま座り込み、青い海を見上げた。


ここまでありがとうございました、✨

呪文

入力なし

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