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このお屋敷には、おかしな階段がある。
庭に続く小さな階段なのだが、それが何故か池の中に向かっているのだ。水汲みをするような池でもなく、ただ見るためにある池だと言うのに、である。
一体何故そうなったのか、不思議と誰も理由を知らないようだった。
設計時の過失による構造瑕疵だろうとか、最初は庭だったが後から池ができたのだろうとか、様々な憶測はあるものの、本当のところは一切不明なままだ。
普段は危ないからと、誰も近寄らないし近づけさせない。実際、過去に何度か興味本位で近づいた子供や、知らずに覗き込んだ人が池に落ちたという話が何度かあるらしい。
危ないことは分かっているのに、これも何故だかわからないが、誰もそれを直そうと言い出さない。
かく言う私も、その謎の階段にはどこか言いようのない魅力を感じて、無くしてしまえとは言い出せずにいた。

そんな屋敷で過ごしていて、とある夜の事であった。
その日は見事に藤の花が咲いていて、皆夜遅くまでそれを眺めて騒いでいた。
だが、気がつけば、私以外は皆寝入っていて、ぽつんと一人、己だけが取り残されていた。
穏やかにそよぐ夜風の小さな囁き以外には、本当に何も聞こえない、静寂の闇であった。
眠気もなく、妙に目が冴えていた私は、一人当てもなく歩き始めた。
何も考えていなかったというのに、私は気がつけばあの階段がある廊下を歩いていた。
足の向くまま、その階段に初めて足を踏み入れた時、私は思わず息を呑んだ。
池の中には、夜空があった。満天の星空は今にも零れ落ちそうな星々で満ちていて、吸い込まれると錯覚するほど深く、しかし全く恐ろしさは無い闇が、池の中に広がっていた。
まるで、そこにもう一つの空があるようだった。
それを見た私は、この階段がここにある意味を理解できたような気がしたのである。

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