きゅっぽん。

2024/02/18

使用したAI ちちぷい生成機能

「・・・？なに今の効果音。」

「きゅぽん、って言った？」

いやぁ・・・今のシーンがさ、なんかこう・・・
チューしてた二人を引っぺがした～・・・みたいな口の形だったから、思わず。

「チューしてないよ？！」

「ハグだからね？！ハグ！」

わかってるわかってる。
一部始終見てたから。
寄り添って〜
おでこくっつけて〜
チュー…って。

「「してないってば！」」

あっはっは。
さすが双子。
息ピッタリ。
ま、いつもやられっぱなしだからね。
偶には私が揶揄う側でもいいでしょ。

「もぅ・・・で？どうだったの？」

どう、って？

「クラス分け。見に行ってたんでしょ？」

さすが付き合いが長いだけあるね。
わかってらっしゃる。

双子と私は小さい頃からの友人だ。
この子達は、まぁ何をやらせても人並み以上どころか、とんでもなく優秀な姉妹でね
そんな二人に引っ張られていたおかげで、私はいつも実力以上を引き出されていた。
そう。ほんの小さな子供の頃から、である。
お陰様で私は勉強も運動も成績は“すこぶる”付きで良い方だ。
サボれないというプレッシャーはあるけれど、まぁ殆ど習慣になってしまった今では大した事ではない。
で。
そんな子達とは家が近所なだけではなく、幼稚舎の頃から初等部を経て今年度晴れて中等部に進学した今も尚、ずっと一緒の学校で・・・更に言えば同じ学校なだけでなく、９年間一度も別のクラスになった事がないのだ。最早腐れ縁に近い。いや、良縁ではあるけれど。

んで、今年。
内部進学した私達のクラス分けはというと・・・

私は双子に向かってVサインを出した。

「おぉ！」

「やったねぇ１０回目だ。」

そう言って花の様に微笑み、双子が私に飛びついて来る。
この子達はパーソナルスペースが狭い。というか、仲良くなると物理的距離が極端に近くなるのだ。
中等部生になって”これ”は若干心配なのだが…な・の・だ・が！今まで言っても治らなかったしなぁ…！
まぁね、女子校だからね、良いっちゃ良いのだけれどね！
ふぅ…周りがこの子達に慣れるまではフォローしとくかぁ……。
両腕を取られズルズルと引き摺られる様に歩きながらそんな事を考えていると、二人が左右から私の顔を覗き込むように視線を合わせて来て・・・ニカッと笑ってこう言った。

「「んじゃまぁ、今年も一年よろしく！親友！」」

ぅおのれぇ…いい笑顔で言ってくれるじゃないか…
親友…親友、ね。
ふふっと笑みを返しながら私は思うのだ。
…まだ当分、腐れ縁は続きそうだな、と。

呪文

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イラストの呪文（プロンプト）

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