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私は鬼灯真黒、海洋軍を指揮する総司令官
釣竿を武器に我らの領地を破壊するとは…
子供、家族らを捕らえられ、
黙ってみているわけにはいかなかった。

「奴らには死よりも残酷なものを与えたいな」

「くひくひひひ、では、そのお役目を私におまかせくださいませ」

「お前は寄生生物の扱いに詳しかったな、いいだろう、捕らえた敵兵で海洋生物に酷い行いをしたものには植えつけよ」

「くひくひひひ、楽しみだなぁ~、僕の人体実験リストがふえるふえる」

阿仁裂刺(あにさきす)は残虐な笑みを浮かべながら部屋を出た。
私の怒りの部分、歪んだ部分をやつは実行してくれるから、ありがたい。
むしろ、感謝している。
例え、敵兵が女だとしても、
歴史において、悪逆非道を尽くせば容赦はしない。
罪は平等に、身分問わず捌かれるべきだ。

「真黒様、互いに防衛線を敷くことで両者は拮抗しています。しかし、我々は飛べないと彼らは見ている故に少数戦力で首都を破壊します」

「敵をやるには脳からか、そして、使う戦力はあれか」

「はい、鯱家の者を使います」

鯱家の頭領が鯖の一声で出てくる

「俺をお呼びかぁ!」

豪快な体躯に、獰猛な牙を見せ、殺気立っている。彼は、人間に脅威とみなされ、狩られ、大切な者を人間に食われた。
故に人間に対する憎しみは大きい。

「頼めるか鯱、戦力は少ないが首都は首都、近衛兵団が君の障壁となって立ちはだかるだろう。」

「問題ない、憎しみと怒りは正常な奴らを超えてぶち殺す!俺の手が今にも殺せと叫んでいる!」

「士気は十分だな、お前の決意、そして、悲しみは帝の喉元を突きつけようぞ、武運を祈る」

私は彼に自身の愛刀を渡す。

「これは」

「受け取れ、私は前線にはいけないが、この刀でお前たちと共に戦っている」

「大将、感謝する」

鯱は武器を受け取り、鯖の作戦を聞く。

「これは鯖読みによるもの必ずしも作戦成功とはいきませんが」

「それでも、お前の作戦で、死んだものは少ない」

「鯖視点の戦略、みせてやりましょうか」

人類との決戦は近い。

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