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アキラの追憶・7

使用したAI その他
なんだかふわふわする…。
…すごく…あったかい…。
それに…これは…歌?
……綺麗な…歌声…。
――あぁ…夢…なのかな…?

薄ぼんやりとする意識が徐々に覚醒していく。
私は彼女に膝枕されていたらしい。
彼女は瞳を綴じて子守唄の様な歌を口ずさみながら頭を撫でてくれている。

――どうしてこうなったのか?
意識が落ちる前のコトを思い出そうとしても、よくわからなかった。

「おや?王子様のキスがなくても起きれたみたいだね、眠り姫♪」
私のほっぺたをつんつんしながら笑う。
「…?キス?」
私はその意味も分からず小首を傾げた。
「oh…、こんなにも純粋無垢な幼女…。い、いろいろと教えてあげたくなる…」
「……?」
「いや…まぁ…それは置いといて…」
そう苦笑すると彼女は立ち上がり、ちょっとだけ真面目な顔になった。
「キミに…ひとつ約束してほしいんだ。自分で自分を傷つける様なコトはしないって」
そう言って彼女は自分の腕を掻き乱すマネをする。
「……でも…」
私にはその約束を守れる自信がなかった。
辛くなったらまたすぐにやってしまうだろう。
私は俯いてしまう。

「その約束が守れるなら…ボクの『妹』にしてあげよう!」
「…いもうと?」
「Yes!Yes!My sister!」
「…えっと?お芋と塩?」
「そうそう♪じゃがいもにはお塩…って、ちっが~〜う!」
額にデコピンが飛んできた。


「つまりだね、ああいうコトはもうしませんって…このボクに誓いなさい!」
「でも…ぐふッ!」
ばちん♪再び飛ぶデコピン。
…今のはちょっと痛かった(涙目)。
「『分かりました、お姉ちゃん』は?」
デコピンを放つ構えを取りながら、奇妙な踊りまで始めた。

「わ、分かりました、お姉ちゃん…」
私の言葉にニシシと彼女は笑っていた。

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