ログインする ユーザー登録する
投稿企画「#漫画」開催中!特設ページへ ▶
【1】
「あーあー…滅茶苦茶にしちまいやがってよぉ…」
夏の匂いを混ぜかえす、焼け焦げた匂いと血の匂い。
がれきと化した店の入り口を、呆れた顔で見やるリズ。

【2】
その視線の先にいたのは…

【3】
「へぇ…、生きてやがったか、梟のガキ。やるじゃねえか」
“梟のガキ”と呼ばれた少女は、わずかな不快感を表情に漏らす。

【4】
「ちっ…この店もしばらくは閉店か…。ちょうどいい、梟のガキ。てめぇあたしの舎弟になれ。あいつらぶっ飛ばすついでに、てめぇの行きたいところに連れてってやる。てめぇがあたしの舎弟でいる限り、てめぇには指一本触れさせねえ。どうだ?」

リズは、外したヘッドドレスを少女に差し出す。

【5】
一瞬逡巡した少女だったが、すぐに決意を込めた目でリズにを見据える。
「わたしには、やるべきことがあります」

【6】
ヘッドドレスを付けなおし、晎笑するリズ。
「へぇ、てめぇの命よりやんなきゃいけねぇことがあるってか? 気に入った。名前は?」

リズの目をまっすぐ見据え、少女は口を開く。
「リティル…。私の名前は、リティル・フィンフィールド」

「よぉし、リティル。あたしがメイドの名に懸けて、リティルを行きたいところに連れてってやる。どこにでもだ。どこに行きたい?」

「…ノーマンズランド。『神の繭』へ」

「決まりだな。リティルのやりたいようにやれ。邪魔するやつはこのリズ様がぶっ飛ばす」

リズは、がれきの中から白塗りの鉄板を拾い上げると、なにやら殴り書きし、壊れた配管を杭にして吊るし、即席の看板をでっちあげる。


CLOSED
ご主人どもへ
必ずここに帰ってこい
その時まで
“いってらっしゃい”
      リズ


(次)夏底を往く
https://www.chichi-pui.com/posts/d92b1a7f-7fc9-410f-aedb-9d07018b5f7b/

(前)リズのメイドカフェを護れ!
https://www.chichi-pui.com/posts/ea10bebb-40b1-462e-a90c-8d60da309461/

(1)メイドカフェ・ニューオオス
https://www.chichi-pui.com/posts/c307be05-77a1-47a0-8a84-cf15cdaee321/

呪文

  • Steps 30
  • Scale 7
  • Seed
  • Sampler Euler a
  • Strength
  • Noise
  • Steps 30
  • Scale 7
  • Sampler Euler a

しねもんさんの他の作品

しねもんさんの他の作品

すべてを見る

おすすめ

Stable Diffusion XLのイラスト

すべてを見る

Amazon

トレンド

すべてを見る

ユーザー主催投稿企画

すべてを見る

新着イラスト

すべてを見る

ちちぷいグッズ

ショップを見る