幻のバニーガール
そうか、ならば…と店のオーナーに誰でも良いことを伝える。
来てくれた子は一見して容姿もだが、雰囲気がただ者ではないと感じた。お店に出るのは初めてだと聞いていたが客あしらいというか年上の人間との接し方を心得ているようだった。敢えて瑕疵を探すなら表情が硬いかとも思うが、学生の年齢らしく時折見せる笑顔はとても魅力的で可愛らしく多くの女性を見てきたと自負する自分の心を鷲掴みにされたと感じるも、それも心地良いと思わせられた。
学生の年齢では自分のどこに魅力があるか分かってない子も多いが、この子はどちらとも言えた。明らかに自分のどこを見られているのか分かってるような仕草をとったかと思えば、無防備に肢体をさらけ出したり逆にスポイルしてしまったり。お店の子、というレベル超越した畏怖すべきものものと歳相応の女の子の顔。そのどちらもとても魅力的だと感じる。
この子は相当な大学に行っているのでは、と思わされるくらい会話から感じる知性の高さと豊富な知識量には驚かされた。このご時世、景気の話や不透明な世の先行きなどでつい愚痴っぽいことを口走ってしまうがそれもしっかり受け止めつつも軽妙な口調で軽やかに返してくれる。逆に話題を振ってみて欲しいと頼んでみると彼女より遥かに年長であるはずのこちらが返しに困るようなレベルの高い内容をさも日常会話のように振ってきて思わず舌を巻いてしまう。もちろんそれが不快なのではなくそこに困ってしまうことを楽しいと感じさせるものがあるのだが。
以後、お店に来るたびに彼女を指名してお店にも随分とお金を落としたのだが、程なくオーナーから彼女がお店を辞めてしまったことを聞かされた。
「若い子は気まぐれだから」
オーナーはそう言いながら軽く笑っていたがその笑みの裏でその子がきちんと辞める理由を語っていったに違いないと感じるものがあった。彼女が簡単に仕事を放り投げるとも思えなかったし、オーナーもいかにも話を軽くしようとしている節があったし。
これからもお相手をして欲しかったとも思った。けどもあれ程までにただ者ではない部分を見せられると恐らくは止むに止まれぬ理由があったのだろう。
それでも、また彼女と遊んでみたい。そう思いながら今日もまたこのお店に顔を出す。
(バニーガール企画参加投稿になります)
呪文
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イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 30
- Scale 7
- Seed 501762034
- Sampler DPM++ 2M SDE Karras
- Strength 0
- Noise 1
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