#10 死後チートライフ
リオはゆっくりと目を開けた。目の前に広がるのは、雲の上に浮かぶ神殿。その中央、金色の玉座に座っているのは、聖なるローブを身にまとった、茶髪碧眼の絶世の女神だった。
「え……ここどこ? さっきまでカップラーメン食べてたはずなんだけど?」
リオは呆然としながら、自分が学生時代に片思いしていたクラスのマドンナそっくりの女神を見つめた。
「私は女神ソフィア。あなたの命は事故により終わりを迎えました。でも心配しないで。補償として、異世界への転生を許可しましょう。」
女神は優しく微笑み、分厚い魔導書を手にした。
「あなたには『全属性MAX』というチート能力を授けましょう。そして、ひとつだけ願いを叶えてあげます。」
女神の名まで、マドンナと同じ「ソフィア」。リオは一瞬で状況を理解し、ニヤリと笑った。
「じゃあ、オレの願いは――女神のお前も一緒に異世界へ行くこと!」
女神は明らかに驚き、眉をひそめた。
「本気? 普通、神器や財宝、不死の身体とかを望むのに……」
「そういうのは自力でどうにかするよ。でも、お前みたいな美人女神なんて、もう二度とお目にかかれないだろ?」
リオは胸を張って堂々と答えた。
女神はため息をつき、仕方なさそうに手を振った。
「……わかったわ。願いは成立。幸運を祈るわ、勇者さん。」
他の転生者たちがボロ布一枚でスタートし、スライムを倒して地道にレベルを上げる中――
リオは到着早々、究極の浄化魔法で新米村の周囲十里の魔物を一掃した。
彼は「異世界から来た最強の勇者」を名乗り、専属女神ソフィアを引き連れていた。
「この村、ちょっとショボくないか?」
ボロボロの村の入り口で眉をひそめたリオは、ソフィアと小声で何か話した。その直後、村全体を覆うように黄金に輝く城と城壁が召喚された。
村長が震えながら駆け寄る。
「い、偉大なる勇者様……ご、ご要望はございますか?」
「いや、魔王倒しに行くわ。さっさと終わらせて、のんびりしたいし。」
リオはあくびをしながら答えた。
他の冒険者たちがギルドでクエストをこなしている間に、リオはソフィアの導きで「終末の聖剣」を手に入れ、そのまま魔王城へ突撃した。
魔王の玉座には、金色の波打つ髪を持ち、漆黒の大剣を携えた野性的な美女が脚を組んで座っていた。彼女の周囲には濃い魔気が渦巻いている。
「お前が……勇者か?」
魔王は低く艶のある声で問いかけた。
「フン、今まで何人もの勇者を葬ってきたけど……次はお前か?」
「なんか見覚えある顔だな……まあ、どうせ勝つのはオレだけどね。」
リオは手首を鳴らしながら、にやりと笑った。
魔王が不敵に微笑むと、空間が一瞬で崩壊し、業火の嵐が吹き荒れる――
だが、リオは剣を一振りしただけで、魔王城を真っ二つに切り裂いた。
──五分後。
「ありえない……こんなの、反則だろ……」
魔王は地に膝をつき、呆然とつぶやいた。
「女神の加護ってやつさ。まあ、そっちも十分イケてるし……」
リオは手を差し出した。
「オレの後宮に来ないか? こんな魅力的な魔王、放っておけないだろ。」
魔王は三秒ほど考え、あっさりと手を取った。
「……いいわ。魔族の掟は“強き者に従う”だし、恥でもない。」
「決まりだな。今日からお前の名前は“エマ”だ。」
だが、リオのチート人生はそれだけでは終わらなかった。
魔王を倒した後、世界中の国々の王を次々に従わせ、ついには最強帝国の皇帝さえ娘を差し出してきた。
それが「人類史上最高の美女」と謳われたミア王女だった。
「勇者様……あなたは我が国の救世主です。どうか、この身を捧げさせてください!」
「え? そんな積極的なの?」
リオは彼女の手を取り、にやりと笑った。
「本気なら、仕方ないな。後宮に加えてやるよ。」
勢力を拡大し、リオはついに自らの勇者王国を築いた。
ソフィアは女神顧問、エマは軍団長兼護衛隊長、ミアは表向きの第一王妃――
だが実際には、全員がリオの後宮だった。
そして、彼が「世界王」として即位した頃――
リオは次第に、権力と快楽に溺れていった。
周辺国への侵略を命じ、反抗する者は容赦なく粛清。王宮には闘技場を設置し、敗者を奴隷として戦わせ、世界中の人々が彼を恐れるようになった。
「もはや、あの頃の勇者はいない……」
民たちはひそひそと語り合い、彼が新たなる魔王と化したと噂されるようになった。
ある日、王宮の闘技場で特別な決闘が開催された。
勝者は、リオ本人と一騎打ちする権利を得る。
すべての対戦相手を倒し、最終戦に立ったのは――
褐色のショートカットの少女だった。
「勇者……あなたに挑戦します!」
「ん? この声、どっかで……?」
リオは首をかしげたが、思い出せない。
少女は聖剣を手に、強い気迫と殺気を放ち、リオに迫る。
彼女の剣はリオに致命傷を与えるほどではない。しかし、その一太刀一太刀に、どこか懐かしい、心の奥に眠る記憶を揺さぶる何かがあった。
だが――結局、彼女は最強勇者リオの相手にはならなかった。
「名前を教えろ。」
「ハンナ。」
「いい名前だ、ハンナ。お前にはもう一度挑戦するチャンスを与えよう。もっと鍛えて、戻ってこい。」
リオはハンナの整った顔を見つめながら、内心こう思っていた。
(……こいつも後宮候補に入れておくか。)
「もしかして、お前……オレのこと好きなんじゃないの? だから口実作って近づいたんだろ?」
リオはからかうように笑った。
ハンナは睨みつけ、一言も返さず、その場を立ち去った。
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