校内競技会(ほめてほめて!!)
呼びかけられた彼は振り返り、トラックにへたり込んでいる彼女たち……金髪が眩しいニア、おとなしい銀髪のテヤン、リーダー格の黒髪少女、アカネ……に近づく。
「ニアに負けちゃいましたぁ」と笑うアカネ。
「いや、50秒前半は十分速いよ。州大会に出るニアが速すぎるだけで」
……草原を駆け獲物を狩っていた祖先譲りの運動能力のお陰か、ニアにいたっては400mを40秒前半で駆け抜けていた。3人の中で最も遅いテヤンでさえも50秒なかばだ。
……これは少年たち……【ヒューム族】は到底太刀打ちできない身体能力だった。
にこにこと微笑みこっちを見上げるニアの尻尾が揺れていた。
「ほんと、ニアはすごいな」
「だろ!」ピンと耳が立ち上がり満面の笑みを浮かべる少女。幼馴染の言葉がよほど嬉しいらしい。「もっと褒めろ!どんどん褒めろ!」
少年は苦笑する。
「うん、フォームも崩れてないし、ちゃんと最後まで足が上がってた」
「うんうん」
「ゴール前にこっちにピースサイン出すまでは完璧だった。おまえ、アホなの?」
「うっさいわ!」笑顔でパンチを繰り出す。
「ニア、そろそろユーキ、出番」テヤンが指摘する。
「おう。がんばれよ」「がんばってね」
「ユーキ」テヤンが真剣な顔で少年を見上げていた。「今日は暑いから1500はユーキに十分勝機がある。わたしたちは瞬発力はあるけどヒュームみたいな高度な体温調整能力はない」
「うん、負けるつもりはない」
「さっすがぁ私達三人の婚約者だけのことはあるな」少年のような口調とは裏腹にニアの瞳は恋する少女のそれだった。少年は黙ったまま視線を外す。
「行ってくる」少年は……生まれたときから有力貴族の娘たちの夫となることが決まっていた希少種の雄……はスタートラインへ向かって歩き始める。
トレーニング企画参加です。
「三人のケモ耳ガールフレンド」という単語が降ってきて思わず作ってしまいました。
この3人をヒロインにして連作するかもしれません。
呪文
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イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 70
- Scale 8
- Seed 320030381
- Sampler DPM++ 2M SDE Karras
- Strength 0
- Noise 1
- Steps 70
- Scale 8
- Seed 320030381
- Sampler DPM++ 2M SDE Karras
- Strength 0
- Noise 1